中途採用・経験者採用協議会
平成30年12月21日、安倍総理は、総理大臣官邸で第1回中途採用・経験者採用協議会に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で、次のように述べました。
「本日は、大変お忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございました。
急速に少子高齢化が進む中、全世代型社会保障への改革は安倍内閣最大のチャレンジです。そうした中、本日は、中途採用・経験者採用に前向きな企業の経営者にお集まりいただき、中途採用・経験者採用協議会を創設することとしました。
この協議会では、先端的な取組を経営トップの皆様から御紹介いただくともに、私自身も先頭に立って、中途採用・経験者採用の拡大に向けた国民運動を展開していきたいと思います。
人生100年時代を見据え、全ての人が元気に活躍し続けられるよう、キャリアの複線化によって、人生二毛作、三毛作を可能な社会を実現する。10代や20代での進学や就職の判断が、人生のほとんどを決めてしまう慣行は、是正する必要があると考えます。
そのため、中途採用・経験者採用の拡大を通じ、年齢や性別にかかわらず、能力や成果に応じてキャリアアップできる多様なルートを構築すべきです。ライフステージの変化に応じて、働き方や働く場所を柔軟に選択でき、何度でも再チャレンジできる社会、女性や高齢者がもっと活躍する社会の構築を進めていきたいと考えます。
本日御出席の企業経営者の皆さんは、こうした高い意識の下、会社の成長戦略、人事戦略として、中途採用・経験者採用の拡大を重要な柱と位置付け、企業風土や文化の刷新にも取り組んでおられる方々ばかりであります。その具体的な取組を伺いたいと思います。
さらに、次回は、年明けにも、中途採用・経験者採用に積極的に取り組んでおられる中小企業の皆さんから、人材ニーズやその取組について、お話を伺いたいと考えています。
その上で、様々な先進的な取組状況を広く公開し、産業界全体に横展開することで、各企業の方々が自社に適した形で、中途採用・経験者採用を拡大できるよう、取り組んでいくとともに、中小企業の支援策について考えていきたいと思います。
世耕経済産業大臣及び根本厚生労働大臣においては、茂木大臣とも連携しながら、本日の先端的事例を踏まえた提案を未来投資会議の議論に反映し、来年の夏に決定する成長戦略の実行計画に盛り込んでいただきたいと思います。」