農林水産物等輸出促進全国協議会総会
平成30年12月19日、安倍総理は、都内で開催された平成30年農林水産物等輸出促進全国協議会総会に出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「農林水産物等輸出促進全国協議会の平成30年度総会開催に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
始めに、本日、日本食海外普及功労者として表彰された皆様に、心からお祝い申し上げます。食習慣の異なる海外において、長年にわたり日本食の普及に情熱を注いでこられましたことに対しまして、敬意を表したいと思います。
日本の農林水産物や食品の輸出をどんどん伸ばしていく。このことを目的に、本協議会が設立されたのが平成17年です。当時、約4,000億円だった輸出額は、今や2倍以上に増え、本年も過去最高の9,000億円を伺う勢いであります。
こうした中、全国の産地では、様々なチャレンジが進んでいます。中山間地域で輸出に特化した米作りをしている長野県の農業法人は、若者の雇用と耕作放棄地の発生防止に貢献しています。静岡県の温室メロンの産地からは、海外マーケットへの挑戦が、若い後継者に誇りと自信を与えているという話も伺っております。
年末にはTPP11(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)が発効し、EU(欧州連合)との経済連携協定も既に国会で承認されています。牛肉や緑茶、水産物など、おいしくて安全な、日本産の輸出を拡大するチャンスが更に広がります。輸出の障害となっている各国の規制の緩和・撤廃も、着実に進めています。私自身、首脳会談などあらゆる機会を捉えて各国に働きかけており、本年も、我が国の最大の輸出先である香港に、北関東4県の果物などを輸出できるようになりました。新潟のお米の中国への輸出解禁も実現しています。
今後とも、𠮷川大臣と、本日の総会に御出席の、御臨席の皆様方と力を合わせて、まずは来年の輸出目標額1兆円を達成し、更に輸出を皆さん伸ばしていこうではありませんか。安倍内閣は、これからも、輸出に取り組む皆様を全力で応援してまいります。最後に、御臨席の皆様方のますますの発展とそして日本の農林水産物、このおいしくて安全な農林水産物がどんどん海外に輸出され、各地域も発展していくことを祈念いたしまして、私の御挨拶とさせていただきたいと思います。本日はおめでとうございました。」