福島県訪問
平成30年11月24日、安倍総理は、福島県を訪問しました。
総理は、双葉郡にある医療施設で多目的医療用ヘリを視察し、病院関係者等との意見交換を行いました。
午後には、双葉町中野地区を視察し、企業との意見交換を行いました。続いて、双葉駅周辺を視察しました。その後、福島市にあるあづま総合運動公園で国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長とあづま球場を視察し、続いて、あづま総合体育館で懇談を行いました。
双葉駅周辺の視察後、総理は次のように述べました。
「ここ双葉駅前を中心として、この双葉町においても、特定復興再生拠点と整備がいよいよ動き始めます。この福島県におきましても、復興は着実に一歩一歩進んでいると実感いたしました。
また、富岡町ではこの春から救急医療のための医療施設が動き出しました。正に、医療は生活の根幹であります。住民の皆様が安心して帰還していただくためにも、医療を始め生活インフラの整備に国としても、全力を挙げていきたいと考えています。また、さらに産業・生業(なりわい)の復興なくして再生はないわけでありまして、ここ双葉町でも国の立地補助金を活用して、航空宇宙分野でも活用される炭素繊維の工場の立地が予定されるなど、正に未来につながる新しい企業立地が進んでいる。新たな企業立地が進んでいることを、うれしく思います。
そして、2020年春に予定されるJR常磐線の全線開通の機会を捉えて、双葉駅周辺の避難指示の一部解除に向けて立地補助金を活用した生業の再生などにも、国として全力を尽くしていく考えであります。
そして、2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。この後、バッハ会長と共に、あづま球場を訪れる予定でございますが、正に日本が、福島が、復興した姿を世界に発信していきたいと、こう考えています。福島の再生なくして、日本の再生なし。この強い決意の下に2020年の福島復興再生期間にとどまることなく、その後も変わることなく福島の復興が成し遂げられるその日まで国が前面に出て全力を尽くしてまいります。」
また、2025年国際博覧会の開催地として日本が選ばれたことについて、総理は次のように述べました。
「2025年の万博の開催地として、日本が決まりました。皆で、一生懸命頑張ってきましたが、本当にうれしかったですね。
大阪、関西の地元の皆さん、そしてまた榊原会長や松井知事を始め誘致委員会の皆様、二階幹事長、そして万博議連の皆様、たくさんの関係者の皆様の御努力の成果で我々、開催地を勝ち取ることができたと思います。改めて、皆様に感謝を申し上げたいと思います。支持をしていただいた国々にも、本当に心から日本を代表して御礼を申し上げたいと思います。同時にロシア、アゼルバイジャンの健闘もたたえたいと、こう思っています。
2025年の万博は、世界中からたくさんの皆様が大阪、関西を訪れ、そして夢と大きな驚きを与えるような万博にしたいと思っておりますし、関西のパワーで被災地を含め日本全体を元気にしてもらいたいと期待しています。」