「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」交流会
平成30年11月22日、安倍総理は、総理大臣官邸で「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」交流会に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で、次のように述べました。
「『ディスカバー農山漁村(むら)の宝』交流会の開催に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
この交流会も、今年で5回目となりました。毎回、丹精込めて作られた品々や故郷(ふるさと)の自慢の宝について、皆様から、この場で熱のこもった話をお伺いしますと、本当に、それぞれの地域には、素晴らしい地域の魅力があるなと驚かされます。
やはり、何より重要なのは、こうした地域の魅力を日本全体に、また世界に発信し、もっともっと多くの皆さんに知っていただくことであります。
昨年もこの場で御紹介させていただいたのですが、いかに地域には地域に住んでいる人たちが気づかないたくさんの宝が眠っているかといいますと、私の地元、長門(ながと)市には元乃隅稲荷神社(もとのすみいなりじんじゃ)という日本海に向かってずっと高い鳥居が続いていく神社があるんです。ここは年間、かつては多くて数千人が訪れるひなびた神社だったんですが、たまたまCNNが紹介しまして、インスタ映えすると評判になりまして、結果ですね、昨年はなんと100万人がこの神社を訪問して、賽銭(さいせん)箱があるんですが、賽銭箱には100か国近い国のコインが入っていて神主さんもびっくりしたということでございまして、実は今年の夏は、私も本当にそうなのかといって確かめに行きましたけれども、本当に世界中からたくさんの人たちがその神社に来ていました。
おかげさまで、長門市の観光客自体が過去最高の200万人になって、神社の前には売店ができたり、あるいは駐車場もできて相当地元にもお金が落ちているということでございまして、特産品も飛ぶように売れているということであります。これも、海外のメディアに紹介されて、そのすばらしさが世界に発信された結果だろうと思います。
本日は過去最多の1,015件の応募の中から選ばれた方々に、こうしてお集まりいただきました。うれしいことに、愛知県と福岡県からは高校生が中心となった取組が選ばれて参加いただいています。次の時代を担う若い方々も一緒になって、地域の魅力を磨き、どんどん発信していく、本当に心強い取組が始まっています。
これからも、もっと地域を元気にできる、自信と誇りを持って、更なる飛躍を遂げていただきたいと思います。もちろん、私も、美しい農山漁村(むら)を守り、活力ある地域をつくっていくため、皆様と一緒に頑張っていきたいとこう思います。たくさん、眠っている宝を発見する、あるいは新たな宝をつくっていく。自信を持って皆さんにもこれからも頑張っていっていただきたいと思います。この交流会でさらに皆さんが、各地域のすばらしい取組を知ることによって、そうした取組をもっともっと横展開していけば、日本の地域はもっともっと元気になるんではないかなと思います。
この後、皆様とお話させていただくことを楽しみにしております。本日は、わざわざこの官邸にお越しいただきまして、本当にありがとうございました。」