日・インド首脳会談等
平成30年10月29日、安倍総理は、総理大臣官邸でインドのナレンドラ・モディ首相と首脳会談等を行いました。
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょうに続き、両首脳は会談を行い、その後、署名式・文書交換式及び共同記者発表が行われ、日印共同声明(仮訳(PDF)/英文(PDF))−ファクトシート(仮訳(PDF)/英文(PDF))に署名しました。
最後に、総理は総理大臣公邸で晩さん会を開催し、挨拶で次のように述べました。
「ナマステ。ナマステという言葉は先ほどモディ首相に教えていただいたところでございますが、これはこんにちはという以上に大変深い意味がございますので、興味のある方は後で関係者に聞いていただきたいと思います。
モディ首相の訪日を改めて心から歓迎いたします。親しい友人であるモディ首相を日本にお迎えするのが3度目となり、大変うれしく思います。
昨晩はモディ首相を、外国の首相としては初めて私の山梨県の別荘にお招きし、そして2人だけで夕食を取り、日印関係の将来や世界の様々な課題について、じっくりと話をすることができました。
山梨では、インドに活躍の場を広げる最先端のロボット工場も視察いたしました。敷地内での研修所ではインドから来た多くのエンジニアがその腕を磨き、昨日我々を案内していただいたインド支社長は、マハトマ・ガンディーのひ孫だと伺っております。昨年ゆかりのグジャラート州を訪問した私としても、浅からぬ縁を感じたところでございます。
ビジネスや最先端技術の分野に限らず、日印関係はその裾野を確実に広げています。インドから日本への観光客数は過去5年間で約2倍に増加いたしました。
予定では、昨日モディ首相と共に富士山を見られる予定でありましたが、必ずしも予定通りにならないのが天気でございまして、しかし美しい紅葉を見ることができました。しかしそうはいっても、山頂と中腹と山すそぐらいは見えましたので、大体の姿は、輪郭は想像できたのではないかと思いますが、同時にモディ首相には日本食をゆっくりと楽しんでいただきました。しかもベジタリアン用の日本食という、特別なこのおいしい日本食に舌鼓を打っていただいたわけでありますが、もっと多くのインドの皆さんにこの日本の自然や日本食を味わっていただきたいと思っております。
私は機会ある度に、日印関係は最も可能性を秘めた2国間関係であるとこのように申し上げてまいりました。今日、本日お招きをした皆様方は、日印関係が秘めている潜在力を最大限に開花していく上で、様々な分野で多大な貢献をしていただいているリーダーの皆様にお越しいただきました。
現在のこの可能性が最大限に花開くように、皆様と共にこれからも協力していきたい、頑張っていきたいと思いますし、皆様方にも今後とも貢献していただきますようにお願いを申し上げたいと思います。
それではモディ首相と御来客の皆様の御健勝と両国の関係の発展を祈念いたしまして、杯を上げたいと思います。」