天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位に伴う式典委員会
平成30年10月12日、安倍総理は、総理大臣官邸で第1回天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位に伴う式典委員会を開催しました。
委員会では、これまでの決定事項及び今後の検討事項、天皇陛下御在位三十年記念式典の次第概要等及び立皇嗣(りっこうし)の礼の挙行日について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位が同時に行われるのは、光格天皇から仁孝(にんこう)天皇への皇位の継承以来、約200年ぶり、憲政史上初めてのことであり、我が国の歴史にとって極めて重要な節目となります。関連する式典の準備に当たっては、このことに思いを致しながら天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位を国民こぞって寿(ことほ)ぐことができるよう、政府として万全の準備を進めていかなければなりません。
本日は、天皇陛下御在位三十年記念式典の次第概要を決定しました。心のこもったお祝いの式典とするため、今後更に詳細を検討してまいりたいと思います。立皇嗣の礼につきましては、立皇嗣宣明の儀と朝見の儀の挙行日を皇太子殿下が御即位された年の翌年、すなわち再来年の4月19日に決定しました。文仁(ふみひと)親王殿下が皇嗣となられたことをお祝いするにふさわしい時期を選ぶことができたと考えています。
本日は、今後検討を進める上で大変参考となる意見が出されました。これらも踏まえ、次回以降引き続き、各式典について精力的に検討を進めてまいりますのでよろしくお願いいたします。
なお、本委員会の付議事項ではありませんが、この機会に1点申し述べます。皇太子殿下の御即位に際し、国民の祝意を表するため、御即位の日である5月1日と即位礼正殿の儀が行われる10月22日について、来年限りの祝日とし、祝日に挟まれる4月30日と5月2日も休日の扱いとするよう、政府において所要の検討を進めることといたします。
天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位が国民の皆様の祝福の中でつつがなく行われるよう、引き続き政府を挙げて取り組んでまいります。」