平成30年7月豪雨非常災害対策本部会議(第17回)
平成30年8月7日、安倍総理は、総理大臣官邸で平成30年7月豪雨非常災害対策本部会議(第17回)に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「一昨日、発災から1か月が経った広島県の被災現場を視察いたしました。東広島市では、崩落したJR山陽本線と県道の復旧に向けて急ピッチで作業が進んでいたほか、大量の土砂に埋もれた呉市や坂町の現場では、土砂や災害廃棄物の懸命な撤去作業が行われておりました。猛暑の中での関係者の懸命な御努力に改めて敬意を表したいと思います。
被災者の方々は猛暑の中、不安なお気持ちの中で困難な避難所生活を強いられています。応急仮設住宅の建設は広島、岡山、愛媛の3県で既に490戸が着工されており、このうち約390戸は今月下旬までに完成予定ですが、1日も早く被災地の皆様が避難所生活から移行できるよう、住まいの確保に引き続き取り組んでまいります。各位にあってはスピード感を持って、先般取りまとめた支援パッケージを実行に移し、生活再建、生業(なりわい)の再建を始め、被災地の復旧復興に全力を尽くすようお願いいたします。また、堆積した土砂の撤去や河川の浚渫(しゅんせつ)については、国管理のものに限らず、県管理のものについても、本格的な台風シーズンが到来するまでにできるだけ進めるよう、最大限の支援を行うようお願いいたします。
強い勢力の台風13号が関東地方に接近し、上陸する恐れが出ています。山形県等で記録的な大雨をもたらした前線の活動に加え、台風の動きも遅いことから、大雨・暴風雨などが続く恐れがありますので、厳重に警戒してください。先ほど、小此木防災大臣の下で関係省庁災害警戒会議を開催し、警戒態勢を強化いたしました。各位にあっては豪雨災害の経験も踏まえ、空振りを恐れず早めの避難につながるような分かりやすい情報発信を行うとともに、自治体による避難所の確保、環境整備などへの積極的な支援をお願いいたします。
国民の皆様におかれましては、気象・災害等に関する最新の情報に注意し、とにかく早めの避難を心掛けていただくようお願いいたします。」