拉致被害者関係市連絡会及び曽我ひとみさんとの面会
平成30年7月5日、安倍総理は、総理大臣官邸で拉致被害者関係市連絡会(櫻井雅浩柏崎市長、三浦基裕佐渡市長、松崎晃治小浜市長)及び曽我ひとみさんと面会しました。
総理は、面会の挨拶の中で次のように述べました。
「本日は櫻井柏崎市長、三浦佐渡市長、松崎小浜市長にお越しいただき、拉致被害者の皆様が帰国されて以来、非常にきめ細やかな支援をしていただいていることに御礼を申し上げたいと、こう思う次第でございます。
今後とも、政府としてもまた皆様方と協力しながら、被害者の皆様に対する支援をしっかりとしていきたいと、こう考えているところでございます。
そしてまた、今、市長からもお話がありました、また、ひとみさんからもお話があったわけでございますが、残念ながらいまだに多くの方々が北朝鮮によって拉致されたままでございます。私もこの問題にずっと取り組んできたところでございますが、いまだに解決できていない。痛恨の極みであると思っております。
先般、トランプ大統領が金正恩(キム・ジョンウン)委員長と会談を行った。この歴史的な会談の際に、トランプ大統領から直接、金正恩委員長に私がこう伝えてくださいと言ったことについて、金正恩委員長に拉致問題について話をしていただいたことは、大きな契機であるかと思っております。昨年トランプ大統領が来日された際には、ひとみさん、そしてまた、被害者家族の皆様と膝を接して話をしていただき、しっかりと心に刻みつけていただいたんだなと、こう思っているところでございます。
この上は、やはり日本自身が主体的に北朝鮮に対応していくことが求められていると思います。私自身も金正恩委員長としっかりと向き合い、そして日朝の対話を行うことによって、日朝首脳会談を行うことによって、この問題を解決していかなければいけないと決意をしているところであります。もちろんそう簡単な問題ではございませんが、両国が相互不信の殻を破り、新たな外交をスタートさせなければ、この問題は解決しないわけでございます。皆様の思いをしっかりと受け止めながら、また、ひとみさんのお母様も相当年を重ねられたわけでございますし、また、めぐみさんの御両親、有本さんの御両親を始め拉致被害者の御両親は相当お年を召しておられるわけでございます。皆さんがお元気なうちに、自らの手でお子さんたちを抱きしめる日が一日も早くやってくるように、北朝鮮に向けて取り組んでいきたいとこのように思います。
本日は要望書を頂きました。政府としても、しっかりと受け止めて対応していきたいと思います。」