総合科学技術・イノベーション会議
平成30年6月14日
平成30年6月14日、安倍総理は、総理大臣官邸で第39回総合科学技術・イノベーション会議を開催しました。
会議では、統合イノベーション戦略の策定について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「本日、統合イノベーション戦略を取りまとめました。
大学の運営費交付金の在り方を、大胆に改革します。
スピード感を持って経営改革に取り組む大学、民間資金の獲得に積極的な大学に対して、交付金を重点的に傾斜配分する、新しい仕組みを導入します。
改革へのインセンティブを生み出すことで、イノベーションを生み出す拠点である大学の改革を、力強く後押しします。
研究予算を、将来を担う若手研究者へ大きく振り向けます。
年俸制拡大により、業績評価に基づく給与水準の決定を徹底し、在職期間の長さが処遇に影響しない仕組みに改めます。
科研費についても、若手向けの配分を充実することで、若手研究者の活躍機会を大幅に増やしていく考えです。
第4次産業革命とも呼ぶべき、世界が激変を遂げる時代にあって、我が国が世界で最もイノベーションに適した国となるよう、新しいイノベーション・エコシステムをつくり上げなければなりません。
こうした観点から、今回の戦略には、野心的なターゲットを掲げ民間の叡智(えいち)を結集する、いわばムーン・ショット型の研究開発支援に向けた取組も盛り込みました。
未来をしっかりと見据えながら、この戦略を、内閣の成長戦略のど真ん中に位置付け、関係大臣は、これまでの発想にとらわれない大胆な政策を、一丸となって迅速かつ確実に実行に移してください。」