海上保安制度創設70周年記念式典

平成30年6月4日
祝辞を述べる安倍総理 祝辞を述べる安倍総理
祝辞を述べる安倍総理

 平成30年6月4日、天皇皇后両陛下御臨席の下、安倍総理は、都内で開催された海上保安制度創設70周年記念式典に出席しました。

 総理は、祝辞で次のように述べました。

「本日ここに、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、海上保安制度創設70周年記念式典が挙行されるに当たり、お祝いの言葉を申し述べます。
 海上保安庁は、戦後間もない昭和23年、安全と秩序が失われた海に安寧を取り戻すという使命を体(たい)し、その産声を上げました。
 以来70年間、海上保安庁は、海上犯罪の取締り、領海警備、海上交通の安全確保、海洋の調査など、我が国を海洋国家たらしめる重要かつ困難な任務を実直に遂行し、海の平和を守り、日本の繁栄を支えてきました。
 我が国の周辺海域を取り巻く情勢が一層厳しさを増している今日(こんにち)、海洋の安全保障は、海洋政策の重要な柱となっています。
 力に屈せず、法にのっとり、事を平和裏に解決する、自由で法の支配が貫徹する海は、思いを共有する国々と連携し、国際的な海洋秩序を形成・強化していくことにより、達成され得るものです。
 海上保安庁には、海の平和を願う各国の仲間たちと共に、どこまでも広がる青い海を、白く輝く巡視船で守り続け、次の世代に継承していくことを期待します。
 結びに、内閣総理大臣として、海上保安庁が今後も国民の信頼に応え、海を守るという崇高な使命を着実に遂行できるよう、万全を期すことをお約束申し上げます。」

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