「ニッポン一億総活躍プラン」フォローアップ会合
平成30年5月30日、安倍総理は、総理大臣官邸で第2回「ニッポン一億総活躍プラン」フォローアップ会合を開催しました。
会議では、「ニッポン一億総活躍プラン」の進捗状況について議論が行われました。
総理は本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「安倍内閣ではこれまで、アベノミクス3本の矢、地方創生、人生100年時代を見据えた人づくり革命などの取組を行ってまいりました。これらの取組を進めることで、高齢者も若者も、女性も男性も、障害や難病のある方も、誰もが活躍できる一億総活躍社会の実現を目指しています。
一億総活躍の最大のチャレンジが、働き方改革であります。現在、我々先ほど申し上げましたアベノミクスを進めていく中にあって、5年間で正規雇用の有効求人倍率が、初めて1倍を超えたわけでございます。今年の4月、学校を卒業した方々の就職率は、98パーセントを超えました。これは統計をとり始めて、最も高い水準になっている。つまり、ある意味では人手不足の状況になっている。こういう中でこそ、言わば働き方改革を進めていくチャンスとなっていると思います。ですから、こういう状況を、今後マクロ政策、ミクロ政策を通じてしっかり維持していくということが、この改革を進めていく、実効あらしめるためにも必要だろうと思っています。
働き方改革については、長時間労働の是正、同一労働同一賃金、高度プロフェッショナル制度の創設などを内容とする働き方改革法案を、今正に国会で審議していただいているところであります。是非とも会期内の成立を目指したいと思います。
加えて、幼児教育の無償化、待機児童の解消、高等教育の無償化について、消費税率の引上げによる財源を活用して取組を加速するとともに、リカレント教育や大学改革にも一層力を入れて取り組んでいくこととしました。人生100年時代構想会議において、近く基本構想を取りまとめたいと思います。
また、介護分野での人材不足のお話がありましたが、有効求人倍率が44年ぶりの高水準となる中で、深刻な人手不足が生じています。幅広く即戦力となる外国人材を受け入れるため、新たな専門的・技術的な外国人受入れの制度を、骨太の方針において提示したいと考えています。
関係大臣におかれては、本日頂いた有識者議員の意見も踏まえ、更なる施策の実行に向けて、スピード感を持って取り組んでいただきたいと思います。」