アラブ・ジャパン・デー・レセプション
平成30年4月3日、安倍総理は、都内で開催されたアラブ・ジャパン・デー・レセプションに出席しました。
安倍総理は、挨拶の中で、次のように述べました。
「アラブ・ジャパン・デー・レセプションの開催に際し、心よりお祝いを申し上げます。ブフラル駐日モロッコ大使を始め、関係者の皆様の御尽力に敬意を表したいと思います。
昨年皆様にお約束をしたとおり、今回で記録更新となる総理大臣として5回目の出席となります。
今晩の出席者の方々の顔ぶれを見るだけでも、アラブとの友好関係がいかに幅広いものであるかを改めて実感しております。
日本とアラブ諸国がエネルギー分野でのみつながる時代はもう過去のものとなりました。私は就任以来6回にわたり計11か国・地域を訪問し、政治、経済、安全保障、文化、社会などの幅広い分野で、アラブ諸国と包括的な関係を築くことを目指してきました。
明後日には、アバーディー首相を東京にお迎えしてイラクの治安改善のための会議を開催するとともに、職業訓練、雇用創出、武器回収について、有意義な意見交換を行いたいと考えています。
中庸が最善。この中東の先人の知恵は、私の中東外交の哲学でもあります。伝統を大切にし、中庸を重んじる点で、日本と中東には、生き方の根本において相通じるものがあります。
多様性の尊重や寛容さが大切であり、ISIL等の暴力的過激主義やシリア難民などへの対応には、緊急・人道支援にとどまらず、中長期的視点から、根本的解決の基礎となる国づくりや人材育成支援にも取り組んでいます。
中東和平は地域のみならず国際社会の安定に不可欠な課題です。日本は、一貫して二国家解決を支持しており、これからも平和と繁栄の回廊構想等を通じて、当事者間の信頼醸成に貢献し、中東和平の実現に、引き続き尽力してまいります。
日本とアラブ諸国の関係の可能性は無限に広がっています。輝かしい未来に向かって、共に歩んでいくことをお約束いたしまして、私の御挨拶とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。」