在米日系人リーダー招へい者一行による表敬
平成30年3月5日、安倍総理は、総理大臣官邸で在米日系人リーダー招へい者一行による表敬を受けました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「皆さん、ようこそ官邸にお越しいただきました。全米各地で様々な分野のリーダーとして御活躍の皆様を官邸にお迎えできて大変うれしく思います。アイリーン・ヒラノ・イノウエ会長には、日頃より、日系人と日本の関係強化に御尽力いただき、改めて感謝申し上げます。
少し今日は時間が遅れたことをおわび申し上げたいと思います。日本人というのは、時間に正確だということが美徳の一つであります。残念ながら国会の審議はパンクチュアルではなくて、朝9時から来て、残念ながら、5時に終わる予定だったのですが約30分ほど長くなりました。しかしこれも民主主義の一つでありますから、お許しをいただきたいと思います。
本年は、日本で最初の組織的な海外移民がハワイに到着して150周年であります。日系人の皆様が多大な困難を乗り越え、米国において信頼と尊敬を勝ち取られたことが、今日の強固な日米同盟の礎となっております。
前回の皆様の御訪問の際、私は是非私の地元、山口県を訪問していただきたいと、こうお願いしたのですが、早速実現していただいたことをうれしく思います。萩(はぎ)市の松陰神社を含め訪問されるというふうに伺っておりますが、今年は明治150年になりますが、正に我々は明治維新のここから始まったと思っておりますので、その精神に触れていただきたいと思います。そして、周防大島(すおうおおしま)町からたくさんの移民がハワイに渡りました。私の親戚もその中の一人であります。実はこの大島町は、夏の間は全員が、役所も議会もアロハシャツを着ています。古い日本の良さがそこには残っております。今回の訪問で、是非日本をより身近に感じていただき、今後とも日本とハワイ、そして日本と米国との懸け橋として、大いに活躍されますことを期待いたします。ありがとうございました。」