日豪首脳会談等
平成30年1月18日、安倍総理は、オーストラリア連邦のマルコム・ターンブル首相と首脳会談等を行いました。
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょうに続き、両首脳は会談を行った後、総理は国家安全保障会議(四大臣会合)特別会合を開催しました。
総理は、会議の冒頭で、次のように述べました。
「本日は、NSC特別会合にマルコムをお招きできることをうれしく思います。
日本と豪州は自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値と、そして戦略的利益を共有する特別な戦略的パートナーです。
日豪は、インド太平洋地域に位置する国として、この地域の平和と繁栄を確保していく重要な責務があります。特に、両国が海洋の安定化勢力として、インド太平洋を自由で開かれたものとするために、より一層、協力していくことが必要であります。
本日は、マルコムを交えて、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた日豪の協力について、議論することを楽しみにしています。」
その後、両首脳は共同記者発表を行いました。
最後に、総理は総理大臣公邸で晩餐会を開催し、挨拶の中で次のように述べました。
「マルコム・ターンブル・オーストラリア首相の訪日を心から歓迎いたします。
本日は北朝鮮の問題を始めとして、マルコムと充実した意見交換を行うことができました。この後はマルコムに和食でリラックスしたときを過ごしてもらいたいと思います。
2018年、新しい年を迎えまして、いよいよラグビーワールドカップが来年に迫っています。日本はラグビーについてオーストラリアからたくさんのことを学んでまいりました。昨年、このワールドカップの予選、どの組に入るかを決める抽選会が京都で開催されたんですが、私はわざわざ京都まで参りました。どの国がどのグループに入るかということを決める抽選を私はしたんですが、私が褒められたのはオーストラリアと同じ組にならなかったことであります。私は予言しておきますが、予選で必ず日本は勝ち抜いて、決勝戦でワラビーズと戦いたいと思っています。1点現実的に訂正させていただきたいと思いますが、決勝戦ではなくて決勝リーグでワラビーズと戦いたいと思っています。
再来年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。本日、シドニーで金メダルを取った高橋尚子さんにお越しいただいています。あのときの感動を多くの日本人が覚えています。東京でも数多くの感動が生まれることを期待しています。日本ではホストタウンがオーストラリアの選手団を温かく迎えます。兵庫県の神戸市や西脇市などが手を挙げています。ホストタウンのおもてなしを力にして多くの金メダルを取っていただきたいと思います。
本日は両国の友好関係を、政治、経済、学術、芸術、スポーツ、草の根など多方面で支えておられる方々を御招待いたしました。皆様のおかげで極めて友好な日豪友好関係があります。この場をお借りいたしまして皆様に御礼申し上げますとともに、今後とも御協力いただきますようにお願いいたします。それではターンブル首相を始め、御列席の皆様の御健康と両国関係がますます発展していくことを祈念いたしまして杯を上げたいと思います。チアーズ。」