女性が輝く先進企業表彰式
平成29年12月13日、安倍総理は、総理大臣官邸で女性が輝く先進企業表彰式に出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「本日は女性が輝く先進企業表彰の受賞、誠におめでとうございます。私が総理大臣となった直後から女性活躍の旗を掲げ、成長戦略のど真ん中に位置付け、保育の受皿整備など女性が働きやすい環境づくりに全力を挙げてまいりました。
しかし政府だけがしゃかりきになっても社会は変わりません。企業の皆さんが、女性活躍こそ将来の成長に不可欠と気付き、意識が変わり行動が変わることで、女性が輝く社会の実現に向かってより強く前進できると考えております。
そして、よく野田大臣や妻から怒られるのでありますが、何よりもまず私も含めた男性の意識が変わらなければならない。自戒の念も込めて改めてそう申し上げます。
本日も女性が輝く企業という割には、この場に集まった企業トップの皆さんはお1人を除いて全員が男性であるわけでありますが、それは逆から言えば正に男性の意識が変わり始めていることの象徴でもあると思っています。そう前向きに受け止めたいと思います。
実際、高島屋では、トップ主導で女性役員をこの4年間で倍増した。かつて私は、経団連に少なくとも1名は女性役員をとお願いいたしましたが、高島屋には6名の女性役員がいらっしゃる。さぞ女性の心をつかむ百貨店なんだろうと思っています。東邦銀行では、男性の育休取得率100%という目標を掲げ、経営陣のリーダーシップにより既に90%を達成したと伺っております。子育て世代は貯蓄や住宅ローンなど重要な顧客でしょうから、男性も子育てに携わり、その喜びも苦労も分かち合った経験は必ず復帰後の仕事においていきるはずだと思います。そしてそれは、企業の成長に確実につながっていきます。
この表彰は今年度で4回目となりますが、昨年この表彰を受賞されたある企業は、メディアに自社をアピールする機会も増え、純利益が過去最高になったそうであります。大変そういう意味では、企業の皆さんにとっては縁起のいい表彰であると言ってもいいと思います。
そうした評判のおかげか、推薦される企業は昨年と比べて今回は2倍に増えました。女性の活躍を企業同士が競い合う大変良い流れが生まれつつあると思います。
本日お集まりの企業には正にリーディングカンパニーとして、これからも女性活躍に積極的に取り組んでいただき、日本中の企業に良い刺激を与えていっていただきたいと思います。
そのことを最後に申し上げまして、私のお祝いの言葉とさせていただきたいと思います。本日は誠におめでとうございました。」