防災推進国民会議
平成29年12月8日、安倍総理は、総理大臣官邸で第3回防災推進国民会議を開催しました。
会議では、防災推進国民会議のこれまでの活動と今後の活動方針及び構成団体等の取組について報告等が行われました。
総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。
「第3回防災推進国民会議の開催に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
本年も九州北部豪雨や先般の台風による豪雨災害を始め、様々な災害に見舞われました。改めて災害でお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
この国民会議の設立から2年、皆様方におかれましては本国民会議の活動へ御協力いただき厚く御礼を申し上げます。また皆様方には日頃から事前対策、発災時の諸活動や被災者のケア、地域防災など、ソフト・ハード両面から様々な防災分野で御活躍いただいておりますことを改めて感謝申し上げます。
我が国は、申し上げるまでもなく、地震や水害など様々な自然災害が繰り返し発生し、常にその脅威にさらされている災害大国であります。先人たちは、過去の悲惨な経験から導き出された貴重な教訓から、災害に打ち勝つ術を考え、災害と戦い続けてまいりました。
その中で我々が学んできたことは、公助、共助、自助の大切さであります。政府や自治体が防災対策に全力を尽くすことは当然のことですが、それだけでは災害に打ち勝つことはできません。
本国民会議に求められている役割は、皆様方の知識や経験を始め、防災に関する様々な知見を広く国民に共有していただき、国民の防災意識を総合的に高めること、またそれによって国民一人一人が命を守るための行動を取ることができるようにすることにあります。
先月仙台で開催されました、防災推進国民大会2017においても、皆様方の御尽力により、多くの団体、組織の参加の下、我が国の災害の教訓やそれに基づく今後の防災・減災の取組の方向性が広く国内外へ向けて発信されました。皆様方が携わっておられる、どの分野においての取組も国民の生命や財産を災害から守るために必要不可欠であります。
今後とも各分野のリーダーである皆様の一層の御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、私の御挨拶とさせていただきたいと思います。どうぞまた今後ともよろしくお願いを申し上げます。」