日仏クラブによる表敬
平成29年12月1日、安倍総理は総理大臣官邸で、日仏クラブによる表敬を受けました。
安倍総理は挨拶の中で次のように述べました。
「日仏クラブの皆様の訪日を歓迎いたします。日仏クラブは、両国の特別なパートナーシップの重要な懸け橋であります。今回の日仏クラブの日本開催に当たり、共同議長を務められる魚谷・資生堂CEO、シュバイツァー特別代表を始め、全ての関係者の御尽力に心から敬意を表します。日本とフランスは、自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値を共有する特別なパートナーであります。不確実性が高まる世界の中で、自由貿易の堅持や北朝鮮問題への対応など、国際社会の直面する共通の課題に、日仏で協力して対応していきたいと思います。
7月の日EU・EPAの大枠合意は、保護主義的な動きが世界で広がる中において、日EUが自由貿易の旗を高く掲げ続けるとの明確な意志表示となりました。早期署名・発効に向け、引き続きフランスの強いリーダーシップを期待しております。このEPAが署名されれば、我々はフランスのワインを始め、すばらしいフランス産のものを今までよりも安く消費者が享受できることになります。もちろん日本産の工業製品のみならず、農産品もフランスの皆さんに楽しんでいただきたいと思っています。期待しています。
北朝鮮は29日早朝、パリまで射程に入れる弾道ミサイルを発射しました。北朝鮮が過去に2度約束を反古(ほご)にしてきた反省を踏まえれば北朝鮮とは対話のための対話では意味がありません。国際社会で一致協力して北朝鮮に対する圧力を最大限まで高め、北朝鮮の側から核・ミサイル開発を断念するので話し合いたいと言ってくる、そういう状況をつくらなければなりません。
最後となりますが、明年はいよいよジャポニスム2018が開催されます。私自身、マクロン大統領と共に7月のパリでの開会式に出席いたします。日仏を代表する企業の皆様からも御支援いただきつつ、日仏間の新たな懸け橋となる祭典を盛り上げていきたいと思っています。ありがとうございます。」