アンリ・ルクセンブルク大公殿下との懇談等
平成29年11月28日、安倍総理は、総理大臣公邸でルクセンブルク大公国のアンリ大公殿下と懇談し、その後、晩餐会を開催しました。
総理は、晩餐会の挨拶で次のように述べました。
「アンリ大公殿下の国賓としての訪日を心から歓迎いたします。両国の友好90周年の大切な節目に、日本にお迎えできることを大変うれしく思います。
皇室と大公家の長年にわたる親密な関係は、日本とルクセンブルクの友好関係の礎です。1997年の天皇皇后両陛下のお立ち寄りを始め、皇族のルクセンブルク御訪問が幾度となく行われ、また、アンリ大公殿下は、今回を含め12回も御訪日されており、大変喜ばしく思います。
私も、二国間の文脈としては日本の総理大臣として初めて2015年にルクセンブルクを訪問し、アンリ大公殿下にお会いする光栄を得ました。
その際、大公殿下が日本でインターンをされていた1981年、バスに乗ってお一人で東京から長崎まで御旅行されたというお話を伺い、大変感銘を受けました。その際、大公殿下は大公という身分を隠して一青年として旅をされたそうであります。そのとき、東京から長崎までの、大公と会われた日本の方々が大変親切であったことに感謝したいと思います。もしそのとき、私の地元の山口県に寄っていただければ、もっと親切な人々がいたということはお話をさせていただきたいと思います。
類いまれな日本通でいらっしゃる大公殿下は、2匹の愛犬をスシ、サケと名付けられていたとも伺っています。
本日の晩餐会には、日本とルクセンブルクの関係発展のため、政治、経済、学術、文化等、多方面で活躍されているリーダーの方々をお招きさせていただきました。皆様のおかげで、今日の日本とルクセンブルクの友好な関係がございます。皆様方に感謝申し上げ、今後とも御尽力いただきますようにお願いさせていただきたいと思います。
それでは、アンリ大公殿下の国賓としての御訪日が、90年に及ぶ両国の交流史に新たな一章を加えることを心より祈念して、乾杯したいと思います。
アンリ大公殿下のますますの御健勝、日本とルクセンブルクの更なる友好親善を願って乾杯したいと思います。プロースト。」