「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」交流会
平成29年11月22日、安倍総理は、総理大臣官邸で「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」交流会に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で、次のように述べました。
「今日は『ディスカバー農山漁村(むら)の宝』交流会にようこそお越しいただきました。
日本にはたくさんの宝があります。正に宝を探す、と同時に皆さんの多くの方々は新しい宝をつくっていただいているのではないのかなと思います。例えば、観光においては何か当たり前のように見えていて、しかしそれは実はすばらしい日本の宝であるということがあります。
私の地元には、元乃隅稲成神社というのがありまして長門市の中でも旧油谷町というところで大変小さな町、そこに小さな神社なのですが、海に向かって赤い鳥居がずっとたくさん並んでいるんですね。私も地元ですから、しょっちゅうその前を通るのですが、通常の地域活動でゆっくり見ている時間がないものですから一瞬しか見てなかったのですが、この地域の皆さんも前を通るのですが、余り中に入っていくということがなくて、訪れる人は大体1年間に1000人いるかいないかというところだったのですが、CNNがこれを紹介したんですね。その結果、内外から数十万人の方々がこの神社に訪れていてですね。この前、ここの神主さんは初めてドイツ人と言ってましたけども、世界中からこの神社にやってくる。この神社の前には、たこ焼き屋さんがあるんですが、もう忙しくて忙しくてしょうがないと言っておりましたが、このように私たちが気付かなくても美しい宝がたくさん眠っているわけであります。
そういう地域の美しい宝、あるいは皆さんの努力によって、その地域に新しく生まれた宝もあるんだろうと、その地域の伝統や文化、あるいは食に関わりのある新しいものをつくっていただいた。これが大きな魅力となってくるんだろうと思います。
観光客も我々が政権に就いて800万人から始まって2400万人を超えて、今年は恐らく2800万人にはなるんだろうと思っています。こういう海外からきた方々は、今までのように東京とか京都とか決まったところだけではなくて、やっぱりもっと日本に触れたい、地域に触れたい、地方に触れたいという人たちがたくさんいますから、そういう人たちをどんどん捕まえていただきたいと思います。
内外からのたくさんの観光客を呼び寄せる。あるいは皆さんのすばらしい食を、あるいは皆さんの工芸品を発信していただくということを我々もお手伝いさせていただきたいなと思います。
今日は844件の応募の中から選ばれた方々がお集まりいただいていると思います。そのことに皆さん、自信を持って、これからどうか更に頑張っていっていただきたいと、こう思う次第でございます。
これからも魅力ある美しい地域を、村を守り、そして発展させていくために、私も皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。一緒に頑張ってまいりましょう。おめでとうございました。」