地方自治法施行70周年記念式典
平成29年11月20日
平成29年11月20日、天皇皇后両陛下御臨席の下、安倍総理は、都内で開催された地方自治法施行70周年記念式典に出席しました。
総理は、祝辞で次のように述べました。
「本日ここに、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、地方自治法施行70周年記念式典が挙行されるに当たり、内閣総理大臣として一言お祝いの言葉を申し上げます。
地方自治法は、今から70年前、地方自治を保障した日本国憲法とともに施行されました。昨今では、社会の変化、世界の変化を踏まえて、国と地方の役割分担を見直すとともに地方の自由度を高める地方分権改革が進展し、地方公共団体は魅力ある地域を目指して創意工夫を凝らし、独自の施策を展開するようになっています。
この70年の歳月の中、地方公共団体は、国民が安心して暮らせる豊かな社会の構築と国家の発展に多大の貢献をしてまいりました。改めて、先人たちの御苦労に感謝を申し上げるとともに、地方公共団体が地方自治の確立と発展に御尽力されてきたことに敬意を表したいと存じます。
我が国では、今、急速に少子高齢化が進むという過去に経験したことのない事態に直面しています。国と地方公共団体は力を合わせてこれを克服し、未来を拓いていかなければなりません。政府といたしましても、地方の優れた人材や知恵を最大限にいかし、地方の活力なくして、日本の活力なしという基本姿勢で臨んでまいります。
関係者各位におかれても、地域の実情に沿った個性あふれる行政を積極的に展開され、それぞれの地域の発展と住民福祉の向上のために、更に尽力されることを念願いたしますとともに、あわせて我が国の地方自治の一層の伸展と我が国の発展を祈念して、私の祝辞といたします。」