APEC首脳会議出席等 -1日目-
平成29年11月9日(現地時間)、安倍総理は、APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議出席等のためベトナム社会主義共和国のダナンを訪問しました。
翌10日(現地時間)、総理は、ペルー共和国のペドロ・パブロ・クチンスキー大統領、ベトナム社会主義共和国のチャン・ダイ・クアン国家主席、ニュージーランドのジャシンダ・アーデーン首相、メキシコ合衆国のエンリケ・ペニャ・ニエト大統領、カナダのジャスティン・トルドー首相及びロシア連邦のウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン大統領とそれぞれ会談を行いました。
夜には、各国首脳等の集合写真撮影の後、歓迎夕食会に出席しました。
日・ロシア首脳会談を行った後、総理は次のように述べました。
「プーチン大統領との首脳会談は今回で20回目となりますが、お互いに胸襟を開いて、相当突っ込んだ議論を行うことができたと思います。
まず、北朝鮮の問題については、先般の安保理の制裁決議を共に厳格に履行していくことを確認し、そして、引き続き緊密に連携していくことで一致いたしました。
また、平和条約交渉につきましては、以下の前進を見ることができました。
まず、四島の共同経済活動について、先月の現地調査を踏まえて、5分野のプロジェクトを来春に向け具体化できるよう、検討を加速させることで一致いたしました。そのための法的な枠組み、人の移動の枠組みを検討するため、年内に作業部会を開催し、来年早々、次官級で協議を行うことで合意いたしました。そしてまた、島民の皆さんの航空機による墓参については、今回限りではなく来年も継続していくことで一致いたしました。そして来年5月のサンクトペテルブルク訪問に向けまして、長門合意を着実に前進させていく考えであります。そして、四島の帰属問題を解決し、平和条約を締結していくために一歩一歩着実に前進していきたいと思っています。
そしてまた、TPP11についてでありますが、昨日の閣僚会合において、大筋合意に至りました。しかし本日、カナダ側から、首脳レベルではカナダとして、閣僚間の合意を確認できる、閣僚レベルでは確認できる段階ではないという発言がありました。他の全ての首脳からは、閣僚合意について首脳が確認できるという段階に至っている訳でありますが、残念ながら、カナダはまだ、首脳において閣僚の大筋合意について確認できる段階ではないということでありましたので、TPP首脳会合は延期することといたしました。詳細については茂木大臣から説明いたします。」