マッタレッラ・イタリア大統領との共同記者発表
【石破総理冒頭発言】
本日、公式実務賓客として、マッタレッラ大統領をお迎えできましたことを大変にうれしく思っております。本国とイタリアは、価値や原則を共有する戦略的パートナーであります。欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障がますます不可分となります中にありまして、日本・イタリア両国の緊密な連携はかつてなく重要性を増しております。
本日公表いたします互いの外務省の間で取りまとめましたファクト・シートにございますように、昨年「アクションプラン」を発表してからわずか約8か月でございますが、この間にも、次期戦闘機の共同開発、日本・イタリアACSA(日・伊物品役務相互提供協定)の署名、映画共同製作協定の発効など、具体的な協力が大きく進展をしております。このようないろいろな成果を大統領とともに歓迎をしておるところでございます。本日の大統領との会談では、このような実績を基礎といたしまして、外交、安全保障、経済、文化・人的交流などの分野で、具体的な協力を一層推進していくということで一致をいたしました。
あと39日に迫りました大阪・関西万博でございますが、イタリアの参加を心から歓迎をいたしております。いま発表されておりますところでも、イタリアのパビリオンは非常に魅力的なものでございますが、この関西万博において多くの方がイタリアを更に理解をし、両国の親善関係が更に深まることを期待をいたしておるところでございます。
来年はイタリアと日本の外交関係が樹立をされまして、160年ということになります。来年の日本・イタリア国交関係樹立160周年。これを盛大にお祝いをするべく、日本・イタリア双方で緊密に連携をし、準備を加速化しますようお互いの事務方に指示をいたしたところであります。
今回の大統領の御来日を契機といたしまして、二国間関係を一層深めますとともに、世界の平和と安定に向け、戦略的パートナーG7の一員として共に取り組んでまいりたいと思っております。以上でございます。ありがとうございました。