G7首脳テレビ会議及びウクライナ支援に関する首脳会合についての会見

更新日:令和7年2月24日 総理の演説・記者会見など

(ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が始まって3年となる中、G7ではウクライナ情勢への対応について、どのような話合いがされ、石破総理はどのような発言をしたのか、また、アメリカのトランプ大統領が先日、ウクライナのゼレンスキー大統領を「選挙なき独裁者」と批判するなど、ウクライナ対応に関するG7の結束が懸念される中で、日本政府として、どのような姿勢で対応を行っていくか)

 今日で3年ということになります。いまだにロシアによる侵略・攻撃が継続しているということを改めて非難すると同時に、今なお、ロシアに対して戦いを継続している、そのようなウクライナの勇気に、心から敬意を表したいと思います。本日、先ほどまで、まずウクライナ支援に関する首脳会合、そしてG7首脳テレビ会議に、オンラインで出席をしたところであります。G7の会合では、まずゼレンスキー大統領が発言をした後、各国が発言をしたということでありましたが、私からは以下の4点を申し上げました。まず1点は、アメリカを始めとする、現在行われている様々な外交努力が実って事態が打開されるということを期待するということが1点目。2点目は、この平和、戦争がない状況、戦闘がない状況ということですが、平和が実現するに当たっては、誤った教訓というものが導き出されることがないように、力による現状変更が可能であると、そういうような誤った教訓が引き出されないように注意が必要であるということ。そして3点目は、ヨーロッパとインド太平洋の安全保障というものは一体不可分であるということであります。そして、北朝鮮兵士が戦闘に参加をしているわけでありますが、ロシアと北朝鮮の軍事協力ということを強く非難するということを申し上げたのが3点目です。4点目としては、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和の実現のために、今後ともG7の結束が必要であり、我が国としてもウクライナに対する支援、対露制裁、これは継続していくということを申し上げた次第でございます。その他、会談の内容については、逐一言及することは差し控えたいと思います。

(共同声明は今回の首脳会合の中でまとめられたのか、日本の主張として、どのような内容が盛り込まれたのか、また、ゼレンスキー大統領の発言内容について)

 共同声明については、なお作業中であります。だいたい首脳間の発言というものに、主たる対立があったとは思っておりませんが、共同声明の内容については、なお事務方で調整をしておるという状況が続いているということであります。ゼレンスキー大統領からは、引き続き、G7のウクライナに対する支援を強く期待するというような発言があったと記憶をいたしております。

(今のアメリカの外交努力をどう評価したか)

 それは、G7として、アメリカの努力に対して一致した見解を、他の6か国がまとめて出したわけではありません。ただ、アメリカが、トランプ大統領が、この平和に向けて、プーチン大統領といろいろな話合いをしている、あるいはする用意があるということについては、このことを評価する、そういう発言が多かったと思っております。

関連リンク

これまでの総理の演説・記者会見など