日・マレーシア共同記者発表

更新日:令和7年1月10日 総理の演説・記者会見など

【石破総理冒頭発言】
 今回、総理大臣就任後初の二国間訪問として最初の訪問国がマレーシアということになりました。首相閣下を始めとしてマレーシアの皆様方から、温かい御歓迎あるいはおもてなしを頂きましたことに心より感謝を申し上げる次第であります。
 私がマレーシアを訪問いたしますのは実に34年ぶりのことであります。当選2回、自由民主党青年局の訪問団の副団長としてマレーシアを訪問いたしました。その時以来であります。
 その時の同行者は、渡海政治改革本部長であり、あるいは鈴木総務会長であり、その時以来34年ぶりに訪問いたしたところでありますが、その目覚ましい発展ぶりには驚愕(きょうがく)と感動を覚えたところであります。
 色々な国際会議の場におきまして、アンワル首相閣下の熱情あふれる、かつ真摯な御発言には深い感銘を受けてまいりましたが、今回こうしてアンワル首相閣下と長時間お話をすることができましたこと、非常に光栄に思っております。
 複雑さと不透明さを増す新たな年の始まりでありますが、我が日本外交にとりまして、このASEAN(東南アジア諸国連合)東南アジア地域との連携を強化することは最優先の課題の一つであります。
 インド洋地域と太平洋地域の「結節点」に位置をし、陸と海のASEANをつないでおりますマレーシアは、我が国と基本的な価値観あるいは原則を共有する包括的戦略的なパートナーであります。我が日本国は、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)、インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)等の実現を通じまして世界を協調に導くために、本年のASEAN議長国であるマレーシアと更に緊密に連携をいたしたいと考えております。
 日本・マレーシアの二国間関係につきましては、安全保障分野で9年ぶりとなります外務次官級協議、あるいは初めてとなります外務・防衛当局間の戦略対話の開催といった戦略安保対話の進展を歓迎をいたしたところであります。
 日本・マレーシアの共同訓練、あるいはOSA、政府安全保障能力強化支援を通じました様々な協力が着実に進んでおります。日本とマレーシアはサイバーを含む分野で更なる協力を一層推進してまいります。
 経済の分野では、首相閣下が進めておられますMADANI(マダニ)政策、すなわち、持続可能性、イノベーション、繁栄などを重視する政策を踏まえまして、我が国とマレーシアはサプライチェーンの強靱(きょうじん)化のための連携を強化することでも一致をいたしました。
 アジア・ゼロエミッション共同体、AZECについて、首相閣下との間で協力を一層強化していくことで一致をいたしました。また、GX(グリーン・トランスフォーメーション)の分野で日本マレーシア両国はその協力関係を進化させるということで一致をしたところであります。エネルギー安全保障の確保、そして脱炭素化に向けましてアンモニア専焼ガスタービン発電、CCS(二酸化炭素回収・有効利用・貯留)、水素、LNG(液化天然ガス)などの協力をサラワク州におけるものを始めといたしまして、更に進めていきたいと考えております。
 マレーシアは洪水の被害にも多く見舞われている国でありますが、我が国の災害リスク管理の経験あるいは知見、これらをいかして協力をしてまいることで一致をしたところであります。
 日本・マレーシアは、国際社会の多くの場面におきまして協力を今後ともしてまいりたいということで意見を一致いたしました。喫緊の課題といたしまして、東シナ海・南シナ海、中東、ミャンマー情勢等を取り上げてやり取りを行い、これらについても緊密に意思疎通をしていきたいということで一致をみたところであります。
 ムスリムが多数を占めておりますマレーシアにおいて、この国がこのアジアの主要国でもありますが、東南アジアと中東を結ぶ架け橋でもあり、ガザ情勢を含む中東情勢について東アジアの知見を経済的自立にいかしていくことも含めまして、地域の平和と安定のために協力していくということで一致をしたところでございます。敬愛してやまないアンワル首相閣下と、このように意見交換できたことは本当に有意義なことでございました。
 今回の訪問に関します温かい御歓迎に心から感謝を申し上げますととともに、今年開催されます関西万博の機会に、マレーシアから多くのお客様がお越しになり、日本でおもてなしができますことを心より楽しみにいたしております。そして、可能であれば今度はアンワル首相閣下を日本国にお迎えをし、更なる意見交換、信頼の醸成に努めたいと考えております。誠にありがとうございました。トゥリマカシ(ありがとうございます)。

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