令和6年度補正予算案の衆議院での可決等についての会見
(今年度の補正予算案が衆議院で可決されたが、総理の考える「熟議の国会」は実現していると思うかについて)
完璧というのはありませんが、かなりそれに近い形というものを作っていただいたな、というふうに思っております。国会修正としては28年ぶり、補正予算としては国会始まって以来、初のこういう形となりましたが、その一事だけを見てもですね、本当に与党も野党も初めての体験だったけれども、ずっと審議に参加をして、それでこう言いっ放し、聞きっ放しではない、本当にお互いに議論をするという意味での「熟議」になったというふうに思っております。こういう形で、多くの賛成を得て成立をしたということ。それは単に成立すればいいということではない、本当に良い議論ができたと思って、ありがたく思っております。参議院もこうありたいなというふうに思っております。
(今年の漢字が「金(きん・かね)」に決まったことの受け止め及び総理にとっての今年の漢字について)
いろんなことがあった一年でした。その「金」ということに、いろんなことが凝縮されていると思っています。良くも、悪しくも、今年を象徴する言葉だったなというふうに、深い感慨をもって聞きました。私にとって「今年の漢字」って、一字で言えば難しいのだけども、「謙虚」の「謙」。ごんべんに兼ねると書きます。要は、「卑下」とは違うんですね。本当に謙虚に、ひたすら己を虚しくして、いろんな方の意見を素直に承るということだと思っています。これは、言葉もそうだし、態度もそうだし。今年、特に後半かな、この言葉をかみしめながら過ごしております。
(「金」という字が選ばれた理由の一つとして、政治家の裏金問題が挙げられていることについて)
それは正しく今、国会で、政治改革についての議論があって、金によって左右されない、そういう政治を作っていかねばならないということで、今、議論が行われている、これから国会で本格的な議論が行われる。これは私どもがこうずっと、私も議員になって40年近いけれど、そういうのが今年の政治の象徴する言葉になってしまったというのは残念なことで、そうならないように、今後は一層努力したいと思っています。