日・ペルー共同記者発表

更新日:令和6年11月18日 総理の演説・記者会見など

【石破総理冒頭発言】
 今般、ボルアルテ大統領を始めペルーの皆様から、温かい歓迎とおもてなしをいただきました。本当に心より感謝を申し上げます。
 本日、ボルアルテ大統領との間で、幅広い分野にわたる忌憚(きたん)のない意見交換を行うとともに、首脳間の信頼関係の構築を確かにすることができました。
 日本とペルーは価値や原則を共有する戦略的パートナーであります。両国の間には、125年にもわたる日系社会を通じた人的な絆(きずな)も存在をいたしております。太平洋を隔てつつも、我々は大切な隣人です。このような点をボルアルテ大統領と語り合い、二国間関係の強化のみならず、地域情勢や国際場裡(じょうり)における協力を更に深めていくことで完全に一致をいたしました。
 私とボルアルテ大統領は、先ほど、共同声明及び二国間協力の指針を示すロードマップを採択いたしました。この共同声明とロードマップは今後の10年間の日本・ペルー関係の指針を示すものであります。
 この指針の下、防衛協力・交流を通じた自由で開かれた国際秩序の維持・強化、エネルギー分野での協力拡大や鉱物資源のサプライチェーン強靱(きょうじん)化に向けた連携など、具体的な協力を進めてまいります。
 さらに、大統領には、森林火災に対応するための消防車などの供与に関する無償資金協力の供与や、一時停止をしておりました査証免除措置を再開することもお伝えをいたしました。これによりペルー社会の強靱化や両国の人的交流が一層活発となることを期待をいたしております。
 国際社会の喫緊の課題につきましても、率直なやり取りをいたしました。基本的な原則を守り抜く重要性を確認いたしますとともに、国際場裡におきまして一層連携を強化することで一致をしたところであります。
 本日の成果を踏まえ、引き続き、ボルアルテ大統領と共に日本・ペルー関係を一層発展させていきたいと思っております。来年の大阪・関西万博の機会には、ペルーから多くの方々が訪日されることを願っております。
 ムーチャス・グラシアス。ありがとうございました。

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