日本生活協同組合連合会等2025年賀詞交歓会 石破総理ビデオメッセージ
皆様、明けましておめでとうございます。内閣総理大臣の石破茂です。
本日、日本生活協同組合連合会、日本コープ共済連、日本医療福祉生協連の主催の下で、協同組合の関係者の皆様方を始めとした多くの方々の御参加を得て、賀詞交歓会が開催されますこと、本当におめでとうございます。心からお慶(よろこ)びを申し上げます。
去年のお正月の能登半島地震から1年が過ぎました。今なお、被災地において不安を抱えておられる被災者の皆様に心からお見舞いを申し上げますとともに、被災前の活気ある街並みを取り戻して、被災者の皆様方が安心して暮らしていくことができますよう、復旧と創造的復興、面倒くさい言葉なのですけれど、震災前よりももっと良くなったよね、新しい価値が生まれたよね、そういう意味での創造的復興に向けた取組を一層加速をいたしてまいります。
日本生活協同組合連合会を始めとした全国の生活協同組合の皆様方におかれましては、震災が起こりました直後から去年の暮れに至るまで、1,000人を超える職員の方々に被災地にお出かけをいただき、被災された方々への生活支援物資の提供など、お力を頂いたと承っております。これらの支援は、被災された方々をとても勇気づけたものと考えます。
また、現在でも、継続的な支援を必要とされておられる方々に対して、ボランティアの調整、募金活動などに力を尽くしていただいています。
これら全ての取組、本当にありがとうございます。改めて御礼を申し上げます。
我々の内閣は、「全ての人に安心と安全」、これを届けて、地域の活力を取り戻す、そのような地方創生の取組をもう一度取り組んでまいりたいと思っています。いろいろな地域や集落、コミュニティー、その存在が、国民の皆さん方のいろいろな幸せを実現するのだと思っています。そこにいて楽しいな、わくわくするな、そのような地方を大勢の皆様方のお力でつくっていきたいなと思っています。協同の精神というのは、一人は万人のために、万人は一人のために、それが協同の精神だというふうに聞いております。私も農業協同組合や漁業協同組合、農林水産の仕事をしておりましたので、その協同の精神というのを教えていただきました。生活協同組合も一緒だと思います。一人は万人のために、万人は一人のために、そういう思いで地方創生にも被災地に復興にも取り組んでいただいています。われわれも本当に一緒にやらせていただきたいと考えております。
本年は、国連が定めた2回目の「国際協同組合年」でもあります。生協の皆様方が各地で行われる地域社会づくりの取組が一層充実しますことを心から期待をしています。みんなが助け合う、そのような日本、自分さえ良ければいいんだと、ともすれば、そんな日本になるんじゃないかと不安もありますけど、協同の精神こそが新しい日本をつくる。
皆様にとって本年が良い年となりますことを心から願いまして、新年の御挨拶といたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。