第11回「富士山会合」 石破総理ビデオメッセージ

更新日:令和6年11月16日 総理の指示・談話など

 内閣総理大臣の石破茂です。
 「第11回富士山会合」の開催を、心よりお慶(よろこ)び申し上げます。私もこれまで度々出席したことがあるこの会合において、総理大臣として御挨拶する機会を得ましたことを、大変嬉しく思っております。
 本日の会合の実現に御尽力いただいた日本経済研究センター、日本国際問題研究所を始めとする全ての関係者の皆様方の御努力に心より敬意を表します。誠にありがとうございます。
 「富士山会合」は、その名のとおり、日米両国の指導者、ビジネスリーダー、有識者を始めとする、それぞれの分野で「最高峰」に立たれる方々が一堂に会し、活発な議論を行う大変貴重な場を提供してこられました。こうした議論が、日米関係を更に強固で揺るぎないものとする上で極めて有意義であることは論を俟(ま)ちません。
 今日、国際社会は分断と対立を深めております。北朝鮮は、先般、最高高度7,000キロを超えるICBM(大陸間弾道ミサイル)級弾道ミサイルを発射いたしました。また、中国による軍事活動の活発化、終わりの見えないロシアによるウクライナ侵略、そのロシアと北朝鮮との軍事協力の拡大、あるいは、ガザにおける犠牲者の続出。今、日本は、戦後最も厳しく、複雑な安全保障環境に直面しております。世界各地においてもそうだと思っております。その中で、日米同盟は、日本外交・安全保障の基軸でありますとともに、インド太平洋地域と国際社会の平和と繁栄の基盤となっております。
 我が国といたしましては、引き続き、米国と緊密に連携し、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化してまいります。また、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた同志国との連携強化に取り組んでまいります。こうした取組を通じて、地域、そして世界の平和と繁栄の実現に力を注いでまいります。是非、皆様方のより一層の御支援を賜ることができれば幸いに存じます。
 最後に、産官学の垣根を越えたこの「富士山会合」が、富士山のように雄大かつ美しい裾野を広げながら、日米同盟の強固な知的基盤としてますます発展されることを願いまして、私の御挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。