GRIC2024 石破総理ビデオメッセージ
皆さん、こんにちは。内閣総理大臣の石破茂です。
本日は、GRIC2024の開催に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
日本経済のデフレ脱却を確かなものとし、日本経済の未来を創り、日本経済を守り抜く。そのためには、従来の「コストカット型経済」から「高付加価値創出型経済」への移行が必要です。その中核を担うのが、スタートアップの皆様が創り出す、日本、そして世界が直面する課題を解決する、新たなサービスや商品だと考えております。
私は、就任直後、地震及び豪雨の被害に遭われた能登半島に参りました。いまだ多くの皆様方が厳しい生活を強いられるなか、例えば、水道が途絶えた地域においても、WOTA社の提供するシャワーや手洗い機がきれいな水を提供する姿、イノベーションがもたらす恩恵を目の当たりにいたしました。
今後、我々の内閣の最重要課題の一つとして、日本の潜在的な強みであるAI(人工知能)、量子、バイオ、エネルギーといった「ディープテック・スタートアップ」に対して、研究開発から商品化につなげる支援の強化、新たなサービス・商品を公共調達していくことによる需要の拡大、グローバル化への支援など、「スタートアップ育成5か年計画」をもとに、政策を抜本的に強化し、「アジア最大のスタートアップハブ」を実現してまいります。
「JAPAN INNOVATION WEEK」に合わせ、国内外の多様な関係者が集う「GRIC2024」は、日本のスタートアップ・エコシステムを進化させる、絶好の場だと考えております。
来年には、「大阪・関西万博」も開催されます。世界に対して、日本の新しい動きを発信する絶好の機会が参ります。
これらの機会を逃すことなく、官民が連携して、我が国のスタートアップが世界に羽ばたいていくのを応援してまいります。ここから羽ばたいていくスタートアップの皆様と来年の「日本スタートアップ大賞表彰式」において、お目にかかれる日を心より楽しみにしております。
本日お集まりの皆様のお力により、我が国のスタートアップ・エコシステムの一層の発展、また、皆様のますますの御活躍を心より祈念申し上げて、私の御挨拶といたします。
ありがとうございました。