在京イスラム諸国外交団とのイフタール

更新日:令和7年3月14日 総理の一日

 令和7年3月14日、石破総理は、総理大臣官邸で在京イスラム諸国外交団とのイフタールを開催しました。

 総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。

「内閣総理大臣の石破であります。皆様、ラマダン、おめでとうございます。
 本日、日本の大切な友人であるイスラム諸国の外交団、各友好議連を始めとする関係者の皆様方にお出かけいただき、イフタールを開催できることを心より嬉しく思っております。
 現在、国際社会は歴史の大きな転換点にあります。中東情勢やウクライナ情勢、深刻化する地球規模課題への対応をめぐり、国際社会の分断と対立が進んでおり、また、我が国自身も戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面いたしております。
 中東地域では、緊迫した情勢が続いており、特にガザ地区におきましては極めて厳しい人道状況が継続をしております。
 国際社会が分断や対立ではなく、協調に向かうためには、日本とイスラム世界が共有する『和』と『寛容』の精神に立ち戻ることが重要であります。
 これまで、我が国は、この精神を胸に、世界の多くの国々と良好な関係を築いてまいりました。私自身、内閣総理大臣就任後初めての二国間訪問として、ムスリム人口が多数を占めるマレーシアそしてインドネシアを訪問し、中東地域の平和と安定のために協力してまいりたいということを改めて確認をしてきたところでございます。
 今後も我が国として、中東地域における事態の沈静化、人道状況の改善に向けて積極的な外交努力を継続してまいります。我が国は一貫して二国家解決を支持しており、その実現に向け、積極的に取り組んでいく決意でございます。
 私は、超党派で結成をしております人道外交議員連盟の一員でございますが、ガザ地区における傷ついた方々、病気の方々、そういう方々を日本で治療することができないかということで努力をいたしておるところであります。
 本年は大阪・関西万博、TICAD9(第9回アフリカ開発会議)が日本で開催をされます。これらの機会も最大限活用し、日本とイスラム諸国との信頼と友好の絆を未来に紡いでまいりたいと考えております。
 この不思議な生き物、御存知ですか。This name is MYAKU-MYAKU.
 私は最近、あちらこちらでこのミャクミャクを連れて歩いておるのでありますが、意外と外国で受けが良い。もうあと、30日で開幕ということになっております。是非、友人の皆様方、お国の皆様方、大阪・関西万博にお越しをいただきますよう、心よりお願いを申し上げます。
 前回、大阪で万博をやりましたのは、今から55年前のことでございます。1970年。私は田舎の中学校の2年生でした。アメリカ館で月の石があるって言うんで行きました。何時間も並んで1分間だけ見ました。普通の石でした。
 今年は日本館で火星の石を展示をいたす予定にいたしております。火星まで行って石をとってきたわけではありません。何万年も前に南極だったかしら、落下した石を分析してみると火星の石であるということがわかりました。多分本当だと思います。
 関西万博のテーマは、いのち輝く未来デザインというのがテーマでございます。いのちが輝く未来社会というものを一人一人の皆様方に実感していただけることを心より願っております。
 是非、多くの皆様方がお越しになり、それぞれのお国のナショナルデーもあろうかと思います。また、要人の方々も来日をされることかと思います。私どもとして、心から歓迎を申し上げ、ムスリムの皆様方と我が日本国の絆というもの、信頼というもの、更に高める機会になることを願っております。
 今宵のひとときが、私たちの友好関係を一層深める機会になることを心より念願をし、御挨拶といたします。ありがとうございました。」

これまでの総理の一日