国際博覧会推進本部
令和7年1月28日、石破総理は、総理大臣官邸で第9回国際博覧会推進本部を開催しました。
会議では、大阪・関西万博の準備状況について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
「今各大臣からお話がございましたが、あと75日で開幕であります。もうほとんど日が残っていないといっても過言ではございません。世界が新しい日本を発見する「大阪・関西万博」に万全の体制で来場者の皆様をお迎えできますよう、大阪府、大阪市、経済界、博覧会協会とともに、我が国は、国際博覧会条約、いわゆる万博条約に基づきます「招請国政府」でございますので、言うなれば、表現は正確をやや欠くかもしれませんが、開催国という立場にございます。これは大阪府の話、大阪市の話ということではなくて、我が国政府といたしましてこの成功に向け、全力を挙げて取り組みたいというふうに考えているところでございます。
そのためには、全閣僚一丸となって機運を盛り上げることが大事でありまして、全大臣が、万博で実施するそれぞれの省庁の取組を、メディア、SNSの活用を含めて、様々な場面で発信いただきますとともに、万博の意義・魅力をPRしていただきたいというふうに思っております。
世界中から日本に来ていただき、日本の魅力を発見していただく絶好のチャンスでありますので、私自身も、面会した各国首脳に直接万博への来場を呼び掛けているところでございます。晩さん会等で必ずこれ(大阪・関西万博イメージキャラクター ミャクミャク)を陪席させまして、なんだこれはみたいなことを言う人はいなくてですね意外と。意外と海外で人気がございます。ということで呼び掛けている訳でございますし、官邸にお入りいただくと巨大なミャクミャクがおりますが、そのうちしゃべるようになると思いますが、本当です。それぞれの働きかけを強化していただきたいと思っております。開幕しました後は、岩屋外務大臣を中心として、これを重要な外交機会として、有効に活用していただきたいと思っております。
これも国土交通大臣から御発言があったと思いますが、開催地大阪・関西だけではなくて、そこからどうやって地方にお越しいただくか、地方創生につなげるかということが極めて重要であります。地方の皆様方もこの万博を自分達のこととして捉えていただき、万博においでになる方も地方に関心を持っていただくという機運を盛り上げるために、担当大臣であられます伊東大臣におかれましては、万博を盛り上げる地域の取組の支援の強化をいただきたいと思っております。国土交通大臣におかれましては、万博来場者の地方誘客にこれまで以上に取り組んでいただきたいと思います。
武藤経済産業大臣におかれましては、博覧会協会と連携して、チケットを購入しやすい環境を整備するとともに、交通機関や店舗でのポスター、サイネージの掲示など、関係業界と協力しながら、機運の醸成を進めていただきたいと存じます。
大臣の皆様方忙しくてなかなか週末に地元にお帰りになることもないかもしれませんが、例えば宮崎なら宮崎の、都城なら都城の、どこでもよいのでありますが、コンビニで本当に買えるかな、万博のチケットを買いたいんだけどと言ったらそこにあるタッチパネルを操作してくださいと言われてもですね、なかなか高齢者の方は何それみたいなことになってですね、買いにくいということが実際にあるのではないか、あるいはお願いをしてそういうコンビニエンスストアでありますとか、そういう所にポスターを貼ってくださいというお願いをしているわけでありますが、その貼付状況がどのようになっているか、これもお願いベースでいくしかございませんが。
中谷大臣とか岩屋大臣とか私とか同じ世代なのでありますが、70年万博の時のあの高揚感というのでしょうか、みんな「世界の国からこんにちは」が歌えた、踊れた。知らないっていう方はかなり若い世代でありますが、そういうその一つのお祭りのようなものでございますし、地方創生にも是非とも結び付けたいと思っております。これはもう、開催国として主催国として何とかこれを成功させるために大臣の皆様方のお力を賜りたいと思っておりますので、それぞれ府省庁においてどんな取組ができるのか、こんなこともできるあんなこともできるみたいなことがあればですね、是非ともお考えをいただいて。
70年万博というのは、3000万人の来場を予定していたのですが、6000万人来ました。凄かったです。月の石を見るために3時間並びました。1分見たら普通の石だったという話ですが、今度は日本館で火星の石というのを展示いたします。別に火星から採ってきたわけではないのですが、火星から落下したと違いないというか、そういうふうな断定もできるんでしょうね。それを見たら火星にも水があるんだみたいなことが分かったんだそうですが、火星の石を日本館で展示をいたします。
長い話はもう終わりますが、私が中学2年生で行った時は、某電機メーカーが人間洗濯機というのを出しておりまして、きっとこれは流行るに違いないと思ったらあんまり流行らなかったのでありますが、ああこんな物もあるんだ、あそこで展示された物って今ほとんどが実用化されている。こういうふうに進歩ってなるもんだっていうふうに今思っているところでありますが、何とかこれを成功させるために、閣僚の皆様方のお力・お知恵、是非ともよろしくお願い申し上げます。以上でございます。」