「ディスカバー農山漁村の宝」交流会
令和7年1月7日、石破総理は、総理大臣官邸で「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第11回選定)交流会に出席しました。
総理は、冒頭の挨拶で、次のように述べました。
「皆様、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。内閣総理大臣でございます。
『ディスカバー 農山漁村(むら)の宝』交流会の開催に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
これは応募が全国で496件といいますから、だいたいほぼ500、それくらいの応募の中から30地区の皆様方が選ばれ、本日ここにお集いをいただきました。誠におめでとうございます。
幌加内(ほろかない)はどこ?町長は元気?私、昔、行ったことがあってね。まず、北海道と言えば、市町村が179もあるのですよね、北海道だけで。私たちの鳥取県は19しかないのですが、179もありますが、この幌加内高等学校は、実に面白いところでね、私、行ってきました。幌加内では、私はそばをもらったくらいで、別のものはもらったわけではないのだけど、日本一が三つあるというところですね、一つは『日本で一番寒い』。めちゃくちゃ寒いらしい。二番目は『そばの栽培面積日本一』、三番目、あそこに朱鞠内湖(しゅまりないこ)がありるのですけど、『人造湖では日本で一番大きい』ようなところでありますが、グランプリになられましたのは、『北海道幌加内高校』の皆様方であります。これは幌加内町、町がつくっている高等学校で、普通、高等学校って言うと都道府県が作るのですが、北海道の場合には町がやっている高等学校っていうのがありましてね、この幌加内高校ってとにかくそばに特化した高等学校で、そばの栽培から、そば打ちからいろいろなことを勉強しましょうということで、日本で多分ここだけなんだろうなというふうに思っております。卒業後も、幌加内を盛り上げるために、あちらこちらで活躍しておられますし、日本国中、いろいろなところでそばあるので、幌加内だけひいきにすると叱られるんですけど、あちらこちらのおそば屋さんに行って、そば幌加内ですよって言うと何かうれしくなったりするところでございます。 山形で、ラフランスを練り込んだ、『将棋駒パスタ』ってどちら様ですか?そちらですか?どんな味がしますか?そうですか。今日出ます?試食出ない。そうですか。
農林水産省、今日は大臣次官はじめ、お出かけいただいておりますが、大変御努力をいただいて、そういうような、そういう素晴らしい取組というものを選んで、こう全国に広めようということでやっていただいておるところでございます。私たちとして、もう一回地方から新しい日本をつくりたいね、というふうに思っております。日本の国は、まだまだ地方に、農林水産業であり、あるいはサービス業であり、伸びる余地がある。そういう力が本当にたくさんございます。これをどれだけ力を与えて広げていくかということが大事でありまして、そういう意味でこの取組には大変な意義があり、皆様方の御努力に心から敬意を表する次第であります。
我が国は明治維新以来、強い国というのを目指してきました。富国強兵なんて言葉を聞かれたことがあるかと思います。とにかく『強い日本』にならなきゃいかんということでやってきました。戦争が終わって今年で80年ということになりますが、戦争が終わってから『豊かな日本』ってのを目指してきました。今、令和の時代になって強さとか、これは国が主導するものです。豊かさってのどっちかというと、経済界が主導するものでした。新しい日本の価値観って何なんだろうかって思った時に、これは堺屋太一さんという偉い方が昔いらっしゃいましたが、大阪万博の立役者みたいな方でしたが、その方が亡くなられる直前に出された本にこういうことが書いてある。これから先は『楽しい日本』をつくりましょうということでありました。『強い日本』とか『豊かな日本』って何となくイメージが湧くんですけど、『楽しい日本』って何なんだろう、ということであります。私は、『楽しい日本』、『楽しい地方』、というのを皆さん方と一緒につくっていきたいと思っています。
私は出身は鳥取なのですが、今日も琴浦町の出上(いでがみ)の方、おこしかな?どこかにいらっしゃっている?ようこそ。鳥取なんですけどね、景色もきれいだと、食べ物もおいしいと、人情も豊かだと。だけど若い人や女性がどんどんいなくなっているのは、これ何でなんだろうかということを考えた時に、食べ物もおいしい、景色もきれいだ。人情も豊かなんだけど、なんだか楽しくないよね、そういうのがあるんじゃないかと思います。特に若い方女性の方々が、やっぱり自分たちの住んでいるところ、楽しいとこだよね。日本中からどうぞ来てねっていう、そういうような新しい日本を作っていけたらいいなというふうに思っております。
ですので、楽しい日本をつくるために皆さん方の取り組みには大きな意義があったというふうに思っております。どうかそれぞれの地域において、さらに取り組みを強化をしていただいて、ラフランスのあれは無いって言っていましたね。何かあるところがあったら、ぜひ食べて帰りたいなというふうに思っておるところであります。
余計なことを申し上げました。本当におめでとうございました。益々の御発展心からお祈りして御挨拶といたします。おめでとうございました。 」