バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰 表彰式
令和6年12月27日、石破総理は、総理大臣官邸で令和6年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰 表彰式に出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
受賞者の皆様、本日は誠におめでとうございます。
皆様におかれましては、障害のある方や御高齢の方などと共に歩み、その声に耳を傾けながら、全ての方々が安全で快適な社会生活を送ることができる環境の整備や、日々の生活をより、充実させることができる製品・サービスの開発提供に、御尽力してこられました。皆様の取組に改めて敬意を表しますとともに、その多大な貢献に心より感謝を申し上げます。
我々が目指す社会は、障害の有無等に関わらず、全ての人がお互いの人権や尊厳を大切にし、支え合い、誰もが生き生きとした人生を享受することができる「共生社会」であります。そして、そのような社会を真に実現するためには、様々な心身の特性や、考え方を持つ全ての人々が、相互に理解を深めようとコミュニケーションを取り、支え合う「心のバリアフリー」の体現が重要であります。
本年4月には、障害者の方が日常生活・社会生活を送る上での社会的障壁がある場合に、必要かつ合理的な配慮の提供事業者に対して義務づける、改正障害者差別解消法が施行されました。また、本日には憲法違反とされた旧優生保護法を長年にわたり執行してきたことへの真摯な反省の下、政府として「障害者に対する偏見や差別のない共生社会の実現に向けた行動計画」を新たに取りまとめたところでございます。
これまでも皆様を始め、多くの方々の御尽力により、日常・生活社会生活の様々な場面に存在するバリアーを取り除くための取組が進められてきたところでありますが、政府といたしましても、本日策定した行動計画等を踏まえ、真の共生社会の実現に向けて力を尽くしてまいりますこと、ここに改めてお誓いを申し上げる次第でございます。
結びに、本表彰により、バリアフリー・ユニバーサルデザインが、社会の中で更に普及していくことを期待しますとともに、皆様のますますの御顕彰と御活躍を祈念いたしまして、私からの御挨拶とさせていただきます。」