GX実行会議

更新日:令和6年12月26日 総理の一日

 令和6年12月26日、石破総理は、総理大臣官邸で第14回GX(グリーン・トランスフォーメーション)実行会議を開催しました。

 会議では、我が国のグリーン・トランスフォーメーションの加速に向けて議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「暮れも押し迫りましたが、本当に皆様、恐縮でございます。ありがとうございます。
 本日、『GX2040ビジョン』の案をとりまとめていただきました。
 GXの取組は、脱炭素技術への投資を促進し、30年間の日本経済の停滞を打破する大きな好機であります。産業構造が変わり、新たな産業が新しい場所で生まれる。それによりまして、日本各地に新しい産業の集積が生まれる可能性がございます。
 GXへの投資を通じまして、AI(人口知能)やバイオなど、革新技術をいかしたGXに関する新たな事業が次々と生まれて、日本の強みである素材から製品までのフルセットのサプライチェーンが、脱炭素エネルギーの利用やDX(デジタル・トランスフォーメーション)によって更に高度化された産業構造を目指してまいります。
 脱炭素電源の整備や、水素・アンモニアなどの脱炭素エネルギーのサプライチェーンの構築、次世代の電力送配電ネットワークの整備により、新たな産業集積を目指します。光通信技術の導入状況も踏まえつつ、データセンターも段階的に脱炭素電源が豊富な地域へ誘導してまいります。
 既に、半導体、蓄電池などの分野を先頭に、GXとDXの分野で多くの投資が進みつつあり、来年はこうした流れをより確かなものとして、日本を再び成長軌道に乗せてまいります。
 世界は今や、ウクライナや中東情勢の緊迫化など不確実性が一層高まっており、投資の予見可能性を高めるためにも、中長期的な見通しを持つことが重要であります。このために取りまとめました、この『GX2040ビジョン』を基に、官民でGXを加速させるための投資を拡大させていきたいと考えている次第でございます。
 『GX2040ビジョン』、『エネルギー基本計画』、『地球温暖化対策計画』、これら三つにつきまして、パブリックコメントを経まして、本年度内の閣議決定を目指してまいります。
 本日はご多用のところありがとうございました。厚く御礼申し上げます。」

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