内閣及び内閣府永年勤続者表彰式
令和6年12月20日、石破総理は、総理大臣官邸で内閣及び内閣府永年勤続者表彰式に出席しました。
総理は、式辞で、次のように述べました。
「本日、永年勤続30年、20年とそれぞれ表彰を受けられる皆様方、誠におめでとうございます。
内閣官房、内閣法制局または内閣府において、日本国のため国民のため職務に精励してこられた、その多大なる御貢献に対し、内閣総理大臣として敬意を表し、感謝を申し上げます。
30年表彰を受けられる皆様方が職員となられた平成6年は、細川内閣・羽田(はた)内閣・村山内閣でありました。同年は、小選挙区比例代表並立制の衆議院への導入や政党助成制度の創設などを内容とする政治改革関連法が成立した、政治改革の年でありました。また、アジア人女性初の宇宙飛行士・向井千秋さんが搭乗したスペースシャトルの打上げがあり、女性活躍の象徴となるなど、我が国にとって意義深い出来事があった年でありました。
20年表彰を受けられる皆様方が職員となられた平成16年は、小泉内閣でありました。同年のアテネオリンピック・パラリンピック競技大会では日本代表選手団が大活躍するなどの明るい話題があった一方で、新潟県中越地震やスマトラ島沖大規模地震及びインド洋津波など、国内外で大きな自然災害が発生した年でもございました。
皆様におかれましては、このような時代に国家公務員の道を選択し、今日まで先人の高い志と熱意を受け継ぎながら、日々行政運営に邁進(まいしん)してこられました。
我が国は今、過去に類を見ない人口減少、急激なデジタルの進化、約30年ぶりの物価上昇など、大きな時代の変化に直面しております。また、我が国をとりまく安全保障環境は、激変し、戦後最も厳しく複雑なものとなっております。内外の諸課題が山積する中、日本を守り、国民を守り、地方を守り、若者・女性の機会を守る、そして、全ての人々への安心と安全をもたらす社会を実現するためには、より多くの方々の知恵と力が必要であります。
国政の運営に当たりましては、自由民主党と公明党との連立を基盤としつつ、よりよい成案を得られますよう、他党にも丁寧に御意見を聴き、真摯に政策を協議してまいる方針でございます。
政府の要として勤務される皆様方におかれましても、これまでの豊富な知識や経験を活かし、引き続き、使命感をもって、全力で職務に精励されることを切に望むものであります。
最後に、皆様が今後とも健康に十分に留意しつつ、ますますの御活躍をされますことを心より期待いたしまして、私からの挨拶とさせていただきます。」