犯罪対策閣僚会議

更新日:令和6年12月17日 総理の一日

 令和6年12月17日、石破総理は、総理大臣官邸で第41回犯罪対策閣僚会議を開催しました。

 会議では、いわゆる「闇バイト」による強盗事件等から国民の生命・財産を守るための緊急対策について議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「昨今、SNS等を使って実行犯を募集する「闇バイト」による強盗殺人が相次いで発生しており、被害者が亡くなる大変痛ましい事案もみられます。この種の犯罪は、他者への慈しみや堅実な努力といった、日本社会の中で大切にされてきた道徳観・価値観を揺るがしかねないものであり、断じて許されるものではありません。
 国民の皆様の安全・安心な暮らしを守り抜くことは、政府の重要な責務であります。これまでの各種施策の進捗状況を点検した上で、更に一歩踏み込んだ対策を行うため、『いわゆる「闇バイト」による強盗事件等から国民の生命・財産を守るための緊急対策』を取りまとめました。
 「闇バイト」の募集は、「ホワイト案件」などと謳(うた)っていますが、実際には犯罪の実行者を募集するものであって、その投稿自体が犯罪であります。
 このような投稿が確実に排除されるよう、労働者の募集を行う者の氏名や連絡先、業務内容など、求人の際に表示すべき情報を明確化するとともに、そのような情報がない労働者の募集が違法であることを事業者向けのガイドラインに明記するなどし、「闇バイト」情報を許さない労働力の募集環境を整えます。
 また、警察庁とデジタル庁の連携の下、AI(人工知能)を用いたサイバーパトロールを抜本的に強化をいたします。
 実行犯はもちろんのこと、事件の首謀者まで絶対に検挙するため、警察官の増員や、被疑者の通信を解析するための装備資機材等、高度化を進めますとともに、仮装身分捜査も活用した徹底的な取締りを行います。
 国民の皆様が安心して日々の暮らしを送ることができるよう、新しい地方経済・生活環境創生交付金なども活用しながら、防犯カメラの設置、青パト(青色防犯パトロール)の整備等を推進し、地域の防犯力を高めます。
 このほかにも、取り組むべき事柄は多々ありますが、各位におかれましては、この種の犯罪から国民を守るため、本日決定した方針に基づき、断固たる決意の下、スピード感をもって各種対策に取り組んでいただきますよう、よろしくお願いをいたします。以上であります。」

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