自治体消防75周年記念大会
令和6年11月29日、天皇陛下御臨席の下、石破総理は、都内で開催された自治体消防75周年記念大会に出席しました。
総理は、祝辞を述べた後、内閣総理大臣表彰を行いました。
総理は、祝辞で次のように述べました。
「本日、天皇陛下の御臨席を仰ぎ、この新たな日本消防会館において自治体消防75周年記念大会がかくも盛大に挙行されますことを心からお慶(よろこ)び申し上げます。
昭和23年の消防組織法の施行により、自治体消防が確立してから今日まで、我が国の消防は着実な発展を遂げ、国民の安全・安心の確保に大きく貢献をいたしてまいりました。これは、危険をも顧みず、日夜業務に邁進(まいしん)してこられた消防職員、消防団員を始めとする関係各位の御労苦の賜物(たまもの)であり、ここに深く敬意を表します。
また、永年にわたる多大な貢献により表彰をお受けになる方々には、心から感謝とお祝いを申し上げます。世界有数の災害発生国である我が国では、これまで数多くの災害により多くの尊い人命や財産が失われてまいりました。
本年も元日に能登半島地震が発生するとともに、近年頻発化、激甚化が進んでいる豪雨が奥能登地方を始め各地を襲いました。今後、首都直下型地震や南海トラフ地震などの大規模地震の発生も懸念される中、政府におきましては防災庁の設置準備も着実に進めながら、地方自治体と連携して防災・減災、国土強靱(きょうじん)化を推進し、国民を守ってまいります。
常に住民の身近にあって、平素から地域の防災活動や緊急対応の鍛練に励み、一たび災害が発生すれば、先陣を切って災害現場に駆けつけ、命がけで消火や人命救助に当たられる消防の皆様方の姿には、国民の大きな信頼と期待が寄せられております。
あらゆる災害から国民の生命、身体、財産を守り抜く、そういう消防であられ続けますよう、関係各位におかれましては、更に尽力されることをお願い申し上げ、お祝いの言葉といたします。」