G7首脳電話会議出席についての会見
先ほど緊迫する中東情勢を受けまして、私にとりましては就任後初となりますが、G7の首脳電話会議に出席したところであります。この会合におきましては、首脳間で率直な意見交換を行い、G7の緊密な連携を確かめることができました。
私からは以下の3点を申し述べたところであります。当然のことでありますが、中東、欧州、我々日本国を含みますインド太平洋の安全保障は、互いに密接に関連しております。であればこそ、G7の枠組みでの緊密な連携が求められるということが第1点です。
第2点は、今回のイランによる攻撃を含め、中東情勢を深刻に日本国として懸念しており、このようなエスカレーションは全く認められるものではなく、これを強く非難するということが2点目であります。
第3点は、G7を含みます国際社会が全面戦争に拡大しないように、全ての関係者に対し、最大限の自制を求め、事態の沈静化に向けて努力することが重要であるというふうに申し上げました。我が国といたしましても、最大限の外交努力を行う考えであり、イランに対しましても、引き続き働き掛けてまいりたいと、このように私から発言した次第であります。以上です。
(イランに対する非難について発言されたということだが、一方でイスラエル側に対する懸念も含めて、各国から何か言及があったか、また、石破総理にとって初めてのG7首脳会談に出席されての感想について)
それぞれの国が何を言ったかということにつきましては発言をしないということに相成っております。したがいまして、どこが何を言ったとかいうことは差し控えるわけでございますが、私からは、G7を含みます国際社会が全ての関係国に対し、全ての関係者に対し、最大限の自制を求め、事態の沈静化に向けて努力することが重要である、このようなことを強調いたした次第であります。引き続きG7と連携して対応してまいります。
初めて出てみてどうであったかというお尋ねでありますが、幾人もの首脳から、「今回、あなたをこの会議に迎えることができてうれしい」というお話がありました。また、「あなたは安全保障を長くやってきたと聞いているので、有意義な議論が交わせることを楽しみにしている」というような発言も頂いたところであります。
私自身、自由民主党総裁、あるいは総理になる前、自由民主党の外交調査会において、あるいは超党派の議員連盟において、この中東の情勢につきましては、ずっと関心を持ち、議論をいたしてまいりました。そういうような背景もございましたので、今回の議論にあまり戸惑うことなく参加できたというふうに思っております。今後も国益を踏まえまして、このG7の場を使いまして、日本国として発言してまいりたいと考えておる次第でございます。