G-ZEROサミット 石破総理ビデオメッセージ

更新日:令和6年10月23日 総理の指示・談話など

 皆様、こんにちは。内閣総理大臣の石破茂です。G-ZEROサミットの開催を心よりお慶(よろこ)び申し上げます。
 第7回となりますこのサミットで、イアンブレマー代表や十倉経団連会長、新浪経済同友会代表幹事を始め、国内外の産官学のリーダーの皆様方に、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する中における、日本の役割を御議論いただくことを頼もしく思っております。
 激変する安全保障環境から日本を守り抜かなければなりません。ロシアによるウクライナ侵略は未だに続いており、戦火は絶えません。中東情勢なども相まって、国際社会は分断と対立が進んでおります。技術の覇権をめぐる競争もし烈さを増しております。
 先の国会の所信表明演説で申し上げましたように、我が国は、自由で開かれたインド太平洋というビジョンの下、法の支配に基づく国際秩序を堅持し、地域の安全と安定を一層確保するための取組を引き続き主導してまいります。
 分断と対立は経済の面でも進んでおります。ルールに基づく国際経済秩序の強化に取り組むため、同志国やグローバルサウスと共に、強じんで信頼性のあるサプライチェーンの構築や、GX(グリーン・トランスフォーメーション)やDX(デジタル・トランスフォーメーション)、経済安全保障を始めとした成長分野での産業政策の協調に取り組んでまいります。
 具体的には、先日、私が就任いたしました後初の海外訪問で、ASEAN関連首脳会議に参加したのでありますが、GXを進めるために我が国が主導する「アジアゼロエミッション共同体」、AZEC構想に関する首脳会合を、議長として開催をいたしました。今後10年のための行動計画に合意し、具体的な取組を進めてまいります。
 このように、国際社会において、外交・経済面で日本の果たす役割は大きいと考えております。本日会場にお越しの皆様方による活発な議論が、より良い未来への第一歩となりますことを期待いたしております。ありがとうございました、よろしくお願いいたします。