自衛隊殉職隊員追悼式
令和6年10月26日、石破総理は、防衛省で開催された令和6年度自衛隊殉職隊員追悼式に参列しました。
総理は、黙とうを捧(ささ)げ、追悼の辞を述べた後、献花を行いました。
総理は、追悼の辞で次のように述べました。
「令和6年度自衛隊殉職隊員追悼式に当たり、国の存立を担う崇高な職務に殉ぜられた自衛隊員の御霊(みたま)に対し、ここに謹んで、追悼の誠を捧げます。
この度、新たに祀(まつ)られた御霊は、三十二柱であります。
戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に対峙(たいじ)していく中、自衛隊の隊員は、国民の命と平和な暮らし、我が国の領土、領海、領空を守り抜く、このような崇高な任務に強い使命感を抱き、それぞれの持ち場で職務の遂行のため、日夜分かたぬ活動を続けております。
そのような中、本日顕彰させていただいた方々を始め、幾多の方々が、自らの責務の完遂に全身全霊を捧げ、職に殉ぜられました。これらの方々は、我が国の誇りであります。同時に、幾多の方々が志半ばにして職に殉ぜられた事実は、自衛隊にとって、我が国にとって、正に痛恨の極みです。
かけがえのない御家族を失われた御遺族の皆様の深い悲しみと追慕の念に思いを致す時、悲痛の念に堪えません。
改めて、ここに祀られた、二千百十二柱の御霊に対し、深甚なる敬意と感謝の意を表します。
その尊い犠牲を無にすることなく、御遺志を受け継ぎ、激変する安全保障環境の中、国民を守る、日本を守る、世界の平和と安定に貢献する、そのために全力を尽くすことを、自衛隊の最高指揮官として、ここに固くお誓いいたします。
いま一度、御霊の安らかならんことを、そして、御遺族の御平安と、末永い御健勝を心よりお祈り申し上げ、追悼の辞といたします。」