千葉県訪問ついての会見

更新日:令和6年7月5日 総理の演説・記者会見など

(こども誰でも通園制度に関する視察を行いましたが、安心して預けられるような制度とするために、どのような取組が必要と考えるかについて)

 本日は、松戸市立新松戸南部保育所にお伺いしまして、こども誰でも通園制度を支えていただいている保育現場の皆様方、また利用していただいている保護者の皆様方、さらには自治体の皆様方から、貴重な御意見を聞かせていただきました。保護者の皆様、親御様たちからは、こうした制度を利用することによって、心が楽になった、子供たちとゆっくり向き合うことができてきた、そして、一対一で従来は向き合っていたものの、他のお子様や保育士の先生方から刺激を受けて成長を感じる、こういった御意見も聞かせていただきました。不安や悩みを抱える全ての子供あるいは子育て家庭を支援する、こども誰でも通園制度の意義、こういったものを感じたところでありますし、保育士の先生方あるいは自治体の皆様方からは、やりがいを感じていただいている一方で、こうした制度を利用するに当たって、時間も限られているということで、預けるとき、あるいは退園するとき、こういったときのコミュニケーションが大事だと、こういったお話も聞かせていただきました。
 子ども・子育て支援法等の改正法が成立して、ちょうど1か月たつわけですが、その目玉の一つであります、こども誰でも通園制度、この制度の意義や、更なる取組の必要性、改めて認識をし、この取組をしっかり進めていかなければならない、このことを強く感じました。そして、今年度から実施している試行的事業では、障害のあるお子様を受け入れる場合の補助単価、加算しているところですが、こども誰でも通園制度が全ての子供の育ちを支援する仕組みであることを踏まえて、虐待が疑われるなど、要支援の御家庭のお子様、あるいは医療的ケアが必要なお子様にも広く利用いただけるよう、新たに2点、見直しをしたいと思います。まず1点目は、虐待が疑われるなど、要支援家庭のお子様を受け入れる場合についても、補助単価の加算措置、これを創設いたします。そしてもう1点は医療的ケアが必要なお子様のように、外出が困難なお子様を受け入れる場合について、居宅への訪問も想定して、補助単価を大幅に引き上げる加算措置、これも創設したいと思います。
 そして御質問の中で、利用時間の上限ですとか、働きやすい職場環境の整備等を通じた保育人材の確保、こういった点について御指摘がありましたが、引き続き、これから、この制度の本格実施に向けて、試行的事業の実施状況を踏まえつつ、様々な御指摘ですとか、あるいは現場の皆様のニーズ、これも伺いながら、より良い制度となるように、検討はこれからも加えていかなければならない、このように思っています。
 引き続き、様々なニーズや声を踏まえながら、この制度の本格導入に向けて、準備を、そして検討を加えていきたい、このように思っています。以上です。

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