岸田政権発足半年の受け止め及び今後の方針等についての会見

更新日:令和4年4月4日 総理の演説・記者会見など

(岸田政権発足半年の受け止め及び今後の方針について)

 半年たちましたが、課題山積であり、気の抜くことのできない半年であったと振り返っています。政権発足してすぐ衆議院の解散を行いました。そこで頂いた民意を基にコロナ対策についても「全体像」を取りまとめ、そして史上最大規模の経済対策を用意いたしました。そして年明けからはオミクロン株との闘いの中で、用意したコロナ対策の「全体像」に基づいて、医療提供体制、そしてワクチン、検査、治療薬、こうした体制をフル稼働させるということに腐心いたしました。オミクロン株の特性が、当初なかなかはっきりしない中での闘いでしたので、毎日毎日、機動的に対応しなければいけない判断、決断の連続だったように感じています。その中で特に心掛けたのが、感染症対策と経済社会をどう動かしていくのか、このバランスでありました。この辺は、昨年とは社会あるいは国民の意識も変化している、こういったことも感じたところです。
 そして、その後、大きな課題となりましたのが、ロシアによるウクライナ侵略でありました。こうした力による一方的な現状変更は、ヨーロッパのみならずアジアを含めて世界全体で許してはならないということで、毅然(きぜん)と対応しなければならないということで国際社会と連携いたしました。
 あわせて、原油、原材料、食糧等の価格が国際的に高騰するという状況を受けて、国内対策にも取り組んできたわけですが、これについては更なる対策を今、検討を指示したところであり、4月中にはこの物価高騰対策、しっかりと用意したいと思っています。
 このように半年間振り返り、大変難しい判断、決断の連続でありましたが、引き続きコロナ対策、ウクライナ問題、そして国内の経済再生への動きなど課題は山積しております。緊張感と危機感を持って引き続き取り組んでいきたいと考えています。以上が今までを振り返り、そしてこれからについての思いです。

(ロシア軍がキーウのブチャで多数の民間人を殺害していた疑いがあることの受け止め及び更なる制裁の考えについて)

 こうした民間人へ危害を加えるということ、こうした国際法違反の行為については厳しく批判いたします。御指摘のように国際社会において、非難が高まっているということを承知しています。日本もこうした人道上問題となる行為、国際法違反の行為については厳しく批判し、非難していかなければならないと思っています。更なる制裁ということについては、全体の状況を見ながら、国際社会としっかり連携しながら、我が国としてやるべきことをしっかり行っていきたいと考えています。

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