ムハンマド・アラブ首長国連邦皇太子殿下との電話会談についての会見
(ムハンマド・アラブ首長国連邦皇太子殿下との電話会談について)
先ほど、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド皇太子と電話会談を行いました。ウクライナ情勢については、国連の安全保障理事会の非常任理事国であるUAEと緊密に連携していくことを確認いたしました。そして、原油高騰に対する対応ということについても意見交換を行いました。私の方から、OPEC(石油輸出国機構)のメンバーとして、UAEに更なる積極的な貢献を働きかけました。そして、国際原油市場の安定化のための連携、これは確認をしたということであります。本年は両国にとって、外交関係樹立50周年という大きな節目の年を迎えます。この機会に、エネルギー分野のみならず、幅広い分野での協力を一層強化していくために、緊密に連携していこうということについても一致した、こういった次第です。
(UAEと今後のロシア情勢に向けてどのように進んでいくのかについて)
UAEは、安保理決議においては棄権しましたが、総会決議においては賛成しております。そういったUAEの立場も踏まえて、今後、緊密に連携していこう、こうしたことを確認したわけであります。そして、エネルギー市場の安定ということにおいて、UAEは大きな存在でありますので、是非、連携していきたい、こうしたことを申し上げ、連携を確認した。今回の電話会談はそういった意味で、意義ある電話会談であったと振り返っています。
(今回の電話会談で原油の増産の働きかけを行ったかについて)
詳細については控えますが、原油高騰に関わる様々な課題について意見交換を行いました。そして、その詳細は控えますが、少なくとも、国際価格の安定に向けて連携していく、これは確認できたと思っています。是非、今後とも緊密にいろいろな形で意思疎通を図り、国連の安保理非常任理事国、今年から2年間、UAEは務めますので、日本としても連携していきたいと思っています。