食品企業経営者との車座対話等についての会見

更新日:令和4年3月10日 総理の演説・記者会見など

(食品企業経営者との車座対話の受け止め及びウクライナ情勢の影響などによる原材料・食品の値上がりへの対策について)

 本日は食品関連産業の皆様方、メーカーの方、卸の方、さらには飲食店、小売に関わっておられる方、様々な関係者の話を聞かせていただきました。新型コロナによる影響と、そしてロシア、ウクライナ情勢による影響と、ダブルパンチに見舞われ、御苦労されておられる、こうしたお話を聞かせていただきました。感じましたことは、やはり影響というのは、食品のメーカー一つ取ってみても、様々なところに影響が出ている、広がっている、そういったことでありまして、よりきめ細かな対応が必要であるということを感じました。政府においても事業再生支援金ですとか、無利子・無担保融資を始めとする資金繰り支援ですとか、様々な対策を今続けており、これは大変意味があるというお話もありましたが、今後、特にウクライナ情勢等については、状況が不透明である、あるいは長期化する、こういったことを考えますときに、まずは実態把握ということを考えましたときに、全国で相談窓口を展開することを今政府として行っているわけですが、こうしたことを通じてよりきめ細かな実情把握が重要であるということを感じました。その上で、原材料費の価格高騰などについても、今進めている激変緩和措置、あるいは分野、業種ごとへの対応など、こうしたものについても、今後どのように展開していくのか、これはまずは今の対策の効果を見極めながら考えていかなければならないなど、追加の対策について引き続き準備をする、こうしたことは重要であるということは感じました。今後の状況については予断は許されませんので、こうした状況把握をしながら引き続きまして緊張感を持って、政府としても対応を準備していかなければいけない、こうしたことは今日話を伺いながら強く感じたところであります。いずれにしましても、こうした食品関連産業の皆様方に再び元気を出してもらうためにも、観光ですとか、飲食ですとか、広く国民の皆さんの生活を元に戻していくことが大事だと思いますので、コロナ対策についても、引き続きワクチン接種など、しっかりと進めていかなければならない、これは重要であるということは間違いないと思っております。

(韓国大統領選の結果の受け止め等について)

 まず、尹錫悦(ユン・ソンニョル)韓国次期大統領の選出を歓迎いたします。心よりお祝い申し上げたいと思います。日韓、これはお互いに重要な隣国です。そして特に今、国際社会が時代を画するような大きな変化の中に見舞われています。健全な日韓関係は、ルールに基づく国際秩序を実現する、さらには地域、世界の平和・安定・繁栄、こうしたものにおいて、健全な日韓関係は不可欠なものであると思います。さらには日米韓、こうした連携も重要であると思っています。そして御質問において電話会談についてもありましたが、現時点では、電話会談について具体的に決まってはおりませんが、1965年の日韓の国交正常化以来築いてきた日韓の友好協力関係の基盤に基づいて日韓関係を発展させていく必要があると思っています。是非、尹錫悦次期大統領のリーダーシップに期待したいと思っています。こうした日韓関係改善のために、新大統領と緊密に協力していく考えであります。

(日韓関係について)

 日韓関係、大変厳しい状況にあります。ただこのまま放置することはできないと考えています。国と国との間の約束を守るということ、これは基本であります。こうした日本の一貫した立場に基づいて、健全な関係を取り戻すべく新大統領、そして新政権と緊密に意思疎通を図っていくことが重要であると思います。そういった思いで、今後、新政権の動きを見ていきたいし、新政権と対話してみたいと思っています。

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