シュタインマイヤー・ドイツ大統領及びモラヴィエツキ・ポーランド首相との電話会談等についての会見

更新日:令和4年3月2日 総理の演説・記者会見など

(シュタインマイヤー・ドイツ大統領及びモラヴィエツキ・ポーランド首相との電話会談について)

 先ほど、ドイツのシュタインマイヤー大統領と、ポーランドのモラヴィエツキ首相との間で電話会談を行いました。まずシュタインマイヤー大統領ですが、共に外務大臣として仕事をした間柄であり、先日ドイツの大統領に再選されましたので、祝意をお伝えいたしました。そして現下のウクライナ情勢について意見交換を行い、両国間の一層の連携に向けて協力していくことを確認いたしました。そして、ちょうどポーランド・ウクライナ国境におられたモラヴィエツキ首相と電話でお話しましたが、その中で私から、ウクライナ在留邦人のポーランドへの陸路での円滑な入国等について協力を要請し、先方からは最大限の支援を提供する旨発言がありました。また私から、困難に直面するウクライナの人々のための緊急人道支援や、国外に避難される方の日本への受入れを今後進めていくことをお伝えし、先方からは、日本の貢献を評価するとの発言がありました。具体的には、この国難に直面するウクライナの人々に対し、周辺国に避難される方々への支援を含め、既に発表した国際機関経由での1億ドルの緊急人道支援を実施していきます。また、国際社会におけるこのような重要な局面において、ウクライナの人々との連帯を更に示すべく、ウクライナから第三国に避難された方々の、我が国への受入れも今後進めてまいります。まずは、親族や知人が日本にいらっしゃる方々について受け入れることを想定していますが、それにとどまらず人道的な観点から対応してまいります。今後とも、ウクライナを強力に支えるために、G7を始めとする国際社会との連携を強化していきたいと考えています。

(ドイツの大統領とエネルギー政策についての議論はあったのかについて)

 いいえ、今日は専らウクライナ情勢についてのやり取りでありました。

(ウクライナの家族などの受入れは水際対策とは別枠となるのかについて)

 これから具体的には調整していきますが、基本的には水際対策とは別に考えるべきであると思います。いずれにしろ、具体的には実務と調整をこれからしたいと思います。

(受入れの時期について)

 これは今日初めて関係国に伝えました。私は、ウクライナの方々を大量に受け入れているポーランドに対して、こういった対応を示しましたし、林大臣も今日、在京のウクライナ大使に会って、この旨伝えていると思います。その上で我が国としましても、至急実務を調整していきたいと思います。いつからということについて具体的にまだ実務的な調整が済んだとは聞いておりませんが、ウクライナ情勢、緊迫していますし、毎日毎日、大量の難民が発生しているわけですから、我が国としましても、こうした状況に対応するべく、できるだけ早く実務の手続を進めていきたいと考えています。

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