IDA20最終会合における岸田総理ビデオメッセージ
更新日:令和3年12月14日
総理の演説・記者会見など
御出席の皆様、IDA(国際開発協会)第20次増資最終会合の開会を迎えられたことを嬉(うれ)しく思います。
世界では、新型コロナウイルス感染症による未曾有(みぞう)の保健・経済・社会危機が続いており、特に影響の大きい低所得国では、多くの人がいまだに苦しんでいます。そして、足元では、新たな変異株が脅威となっていますが、この変異株の発生により、途上国を含めた世界全体での封じ込めが必要であるということを再認識しました。
日本は、COVAX(コバックス)ファシリティに対して合計10億ドルの貢献を行うことを表明するとともに、合計6,000万回をめどにこれまで約3,000万回分のワクチンを各国・地域に供与してきています。加えて、ワクチンを接種現場まで届けるための「ラスト・ワン・マイル支援」等を通じ、世界全体におけるコロナ収束のため、途上国におけるワクチン関連支援を実施してきました。
IDAもまた、危機の発生直後から、マルパス総裁のリーダーシップの下で、パンデミックで苦しむ低所得国に対し、ワクチンを含むコロナ対策支援を精力的に実施してきました。危機の中でIDAの重要性は一層高まっています。このため、日本は、当初からIDA第20次増資の前倒しの議論を主導し、また、その最終会合を主催することとしました。
そして、IDAが低所得国のコロナ危機からの一刻も早い脱却を支援できるよう、今回、日本は、過去最大の貢献である約34億ドルを拠出する決断をしました。
今回の会合の成功を祈念して、私の冒頭挨拶とさせていただきます。