第57回日本薬剤師会学術大会 岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和6年9月25日 総理の指示・談話など

 内閣総理大臣の岸田文雄です。
 第57回日本薬剤師会学術大会の開催に当たり一言御挨拶をさせていただきます。
 令和6年能登半島地震においては、多くの薬剤師の方々に、避難所での調剤業務や医薬品に関する相談対応など、被災地における医療支援活動に御尽力いただきました。この場をお借りして、積極的に御支援を賜ったことに改めて御礼を申し上げます。
 また、公益社団法人日本薬剤師会におかれましては、岩月会長の下、日頃から地域医療を最前線で支え、国民の健康な生活の確保・向上に大きく貢献してこられたことに、深く敬意を表します。
 我が国では、高齢化が進展する中、地域住民に寄り添うかかりつけ薬剤師・薬局が、地域包括ケアシステム構築の一翼を担うことの重要性がますます高まっています。
 また、セルフケア・セルフメディケーションの推進においても、薬剤師の皆様が、医薬品の適正使用のための情報提供等を通じて、地域における薬の専門家としての役割を果たすことが期待されています。
 皆様におかれましては、引き続き、医療機関等と連携しつつ在宅医療・介護の一翼を担うとともに、地域住民が安心して相談できる身近な存在として貢献いただくことを大いに期待しています。
 今回の学術大会では、日頃から皆様が医療現場、地域等で取り組まれている成果について発表され、意見交換されると聞いております。このような機会も活用され、今後とも、患者生活を支える専門家としての誇りと覚悟を持ちながら、その職能をいかんなく発揮していただくことを願っております。
 結びに、本大会の開催に御尽力いただいた斉藤会長を始めとする埼玉県薬剤師会の皆様に対して、心から敬意を表するとともに、日本薬剤師会の今後ますますの御発展と御参集の皆様のますますの御活躍を祈念して、私からの御挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。