日ウクライナ官民ラウンドテーブル 岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和6年6月12日 総理の指示・談話など

 日本の内閣総理大臣の岸田文雄です。2月の東京に続き、日本・ウクライナ両国の企業が一堂に会し、「日ウクライナ官民ラウンドテーブル」が開催されますことを心から歓迎いたします。
 今なおロシアによる激しい攻撃が続く中、自由と独立を守るために奮闘しているウクライナ国民の勇気と忍耐に改めて敬意を表します。日本は官民一体となってウクライナの支援を続けていきます。ウクライナが復興し、美しい大地に再び平和が戻るよう、日本として力を尽くします。
 本日お伝えしたいこと。それはウクライナ復興の主役が、このラウンドテーブルに参加されているような両国企業の皆さんであるということです。2月の「日・ウクライナ経済復興推進会議」で披露された56本もの署名案件のうち35本は民間企業の案件であり、シュミハリ首相からも「驚くべき成果」との評価を頂きました。
 これは、ウクライナのみならず、日本、そして世界の「未来への投資」です。ウクライナ復興に貢献したい、復興を成長の機会としていきたい、という両国企業の強い思いに、大きな期待を持っています。通常のビジネスにはないリスクを背負って取り組む両国企業の挑戦を、強く後押ししていきます。
 本日新たに披露される協力案件は、両国企業の強い思いの結実です。
 2月にお約束した「包摂性、パートナーシップ、知見・技術」という「三つの原則」、JETRO(日本貿易振興機構)のキーウ事務所設置などの「五つの行動」で皆さんを支援していきます。さらに、国民生活や、企業活動の基盤となる「エネルギーの安定供給」に貢献するため、日本として、今般のウクライナにおけるエネルギー危機に対応した新たな機材供与にも取り組んでいきます。
 本日この場に参加されている日ウクライナ政府及び企業の団結と活躍を祈っています。日本はこれまでも、そしてこれからもウクライナと共にあります。ありがとうございました。