ジャパン・イノベーション・ランチョン 岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和6年6月5日 総理の指示・談話など

 日本の内閣総理大臣の岸田文雄です。「ジャパン・イノベーション・ランチョン」に、ようこそお越しくださいました。
 昨年6月に、ボストンで開催された「ジャパン・イノベーション・ナイト」で、私は、「今こそ、日本の創薬スタートアップに投資するときだ」と申し上げました。本日お集まりの皆さんにおかれては、きっと投資いただいているものと期待しています。本日、私が申し上げたいことは、「更に投資を拡大するチャンスである」ということです。もちろん、まだ投資を頂いていない方にとっては、なおさらです。
 この1年、グローバルで戦う日本の創薬スタートアップは、ますます増加しました。ここ米国の地でも、挑戦を続けています。
 例えば、京都大学のiPS細胞(人工多能性幹細胞)の技術を用いて、革新的ながん治療薬を開発しているShinobi Therapeutics(シノビ・セラピューティクス)社は、米国のベンチャーキャピタルからの投資を受けて、サンフランシスコに進出しました。
 日本の創薬スタートアップは、今正に、アメリカ、そして世界のエコシステムとつながろうとしています。
 私は、4月に国賓として訪米しましたが、バイデン大統領とは、バイオテクノロジーの開発と保護について、日米で協力を深化させていくことを確認しました。
 今日の場は、正に日米連携の第一歩です。13社の日本企業も参加していると承知しています。がん、脳梗塞の治療薬、AI(人工知能)診断など、世界の課題に挑戦する精鋭ぞろいですので、御期待ください。また、秋には、「BIO JAPAN(バイオ・ジャパン)」が横浜で開催されます。是非多くの方に、日本にお越しいただき、日本のスタートアップの裾野の広さを実感いただければと思います。
 世界の創薬イノベーションをリードする皆さん。「今こそ、日本の創薬スタートアップへの投資を加速すべきとき」です。皆さんの「投資額の2倍のインセンティブが与えられる仕組み」が、20億ドルを上回る規模で、本格的に動き出し、既に、米国の投資家の活用も進んでいます。詳しくは、この後、専門家から説明がありますが、皆さんからの投資の決断を期待しています。
 今日ここから、どうか大きな一歩を踏み出してください。皆さんの御関心と来日を、心よりお待ちしております。