「建国記念の日」を迎えるに当たっての内閣総理大臣メッセージ

更新日:令和6年2月9日 総理の指示・談話など

 「建国記念の日」は、「建国をしのび、国を愛する心を養う」という趣旨のもとに、国民一人一人が、我が国の成り立ちをしのび、今日に至るまでの先人の努力に思いをはせ、更なる国の発展を願う国民の祝日です。

 我が国は、四季折々の豊かな自然と調和を図りながら、歴史を紡ぎ、固有の文化や伝統を育んできました。今日、科学技術・イノベーション、文化芸術を始め、多くの分野で我が国は国際社会から高い評価を受けています。

 長い歴史の中で、我が国は幾度となく、大きな困難や試練に直面しました。明治維新、戦後復興、高度経済成長など、国内外の大きな時代の変化の流れをつかみ取り、個々の国民の力に変え、幾多の社会変革を実現してきました。そして、自由と民主主義を守り、人権を尊重し、法を貴ぶ国柄を育ててきました。一人一人のたゆまぬ努力と国民の絆の力によって築かれた礎の上に、今日の我が国の発展があります。本年1月に発生した能登半島地震も、国の力を結集し、必ず乗り越えてまいります。

 先人たちの足跡の重みをかみしめながら、国民の命と暮らしを守り、自由のもたらす恵沢を確保しつつ、全ての人が生きがいを感じられる社会の実現を目指す。そして、今を生きる国民の皆さんと共に、直面する課題に立ち向かい、「明日は今日より良くなる日本」に向け、将来の国民に対し、世界に誇れる日本を繋いでいく。「建国記念の日」を迎えるに当たり、私はその決意を新たにしています。

 「建国記念の日」が、我が国の歩みを振り返りつつ、先人の努力に感謝し、更なる日本の繁栄を希求する機会となることを切に希望いたします。

令和6年2月11日
内閣総理大臣 岸田 文雄